2014年11月18日火曜日

【開催レポート】青森から考えるクラウドファンディング活用術セミナー

11月17日(月)に青森市にてクラウドファンディングのセミナーを開催しました。

プロジェクト実現のため、ネットを通じて支援を集める「クラウド・ファンディング」。
食品や服飾品などの商品開発や、映像制作などのクリエイティブ、復興活動や社会貢献など、さまざまな分野で、新しい価値や商品を生み出したい人たちによる支援集めの手段として広がりを見せています。

サイバーエージェント発のクラウドファンディング「Makuake」を立ち上げたサイバーエージェント・クラウドファンディング取締役の木内文昭さんを講師としてお招きして、サイバーエージェントが仕掛けるクラウドファンディングの狙いを伺いつつ、「青森から考えるクラウドファンディング活用術」と題して、クラウドファンディングを活用するための簡単なワークショップを開催しました。

<開催概要>
▼日時:2014年11月17日(月) 14:00~17:00
▼会場:OPEN WORK SPACE 9.01 (青森市長島2丁目1-5 みどりやビル9F)
▼主催:青森県
▼企画運営:株式会社サン・コンピュータ

※本セミナーは、青森県「ITビジネスアイデア開発支援事業」により開催いたしました。

<プログラム>
14:00~14:40 クラウドファンディングについての講座
14:50~16:30 アイデアワーク
16:30~17:00 発表会

<クラウドファンディングについて>
講師:木内 文昭氏(株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディング 取締役)
講師 木内文昭 氏

参加者のほとんどが「クラウドファンディング」という言葉は聞いたことがありました。
しかし実際に投資をしたことがある方はたった一名。
クラウドファンディングとはどのようなものなのか、実例を交えて勉強しました。

○クラウドファンディングのタイプについて
クラウドファンディングと呼ばれているものは4つのタイプがあります。
(1)寄付型…資金を寄付として提供するタイプ。
(2)貸付型…融資と同じようなモデルで、お金を貸して金利を付けて返すタイプ。
(3)株式型…株式を通じて資金を投じる事がネットでも可能になタイプ。来年4月から施行される予定。
(4)購入型…先行販売をするシンプルなタイプ。

株式型や貸付型に比べ、シンプルなEC型である購入型や寄付型の方が入りやすいとのお話でした。

○クラウドファンディングの実例
(1)草野球に特化したリュック
草野球に特化したリュックを作りたいというプロジェクト。
本業ではないので会社内でお金を出してやるのは難しい、需要があるかどうかわからないので銀行融資を取るのは難しい、といった時にクラウドファンディングを使ったという例です。

(2)十勝の映画製作プロジェクト
十勝を盛り上げるための映画製作プロジェクト。
映像とストーリーで十勝の魅力を紹介するということで始まったそうです。
十勝の市民など地元を巻き込んだ話題作りで500万円が集まり、現在撮影中とのお話でした。

(3)高知のふりかけプロジェクト
新商品をクラウドファンディングを通して出したいということでスタートしたプロジェクト。
話題を作ってスタートするのが大事であるということもあり、クラウドファンディングを選択したそうです。
さまざまなメディアで取り上げられ、高知の中でも知る人ぞ知る商品になりました。

(4)着せ替え時計プロジェクト
今年の5月に創業したKnot(ノット)という会社が立ち上げ、期間内に500万円を集めたプロジェクト。
時計とベルトを別々に販売するという斬新なサービス。
SPA方式(商品の企画開発から販売までを行う業態)を採用したため、安く消費者に提供できるというのも魅力の一つです。
実施中もビジネスとして面白い面があったので、ファッション雑誌に掲載もらったり、Ustreamにて放送するなどしてメディアごとの発信も出来た、との事でした。

クラウドファンディングはどのようにしたら成功するのでしょうか。
プロジェクトを立ち上げるまでのストーリーやクラウドファンディングの目的をどこに置くかの実施検討、様々な特徴や魅力をどのように表現するかなど、検討を重ねた結果の成功だと木内さんは話していました。
プロジェクトを見てもらうまで・買ってもらうための理由づけをどうするかなどの話や、告知やスタートダッシュの構成などを話し合い、決めていったそうです。

プロジェクトを進めるにあたり、期間中に中だるみを作らないようにするのが注意点となります。
どんなプロジェクトでも必ず2~3つメディア向けに出せる話題があるので、いかに話題を作っていくかが大事になってきます。

Knotの後日談として、東急のお店から1か月間お店を出すことになったり、ビームスやロフトなど大手から取り扱いを受けたりしたそうです。
ユーザーがこれだけ買っている、クラウドファンディングでこれだけ投資受けたなども話題になってきます。

○クラウドファンディングを利用する価値について
クラウドファンディングを利用する価値とは一体何でしょうか。
木内さんは3つのポイントを挙げています。

(1)モノ+コト
ユーザーに直接投げかけて商品を作れるのが強みの一つです。
例に挙がったのは音楽アルバム製作プロジェクトでした。
さまざまな色の画像を提示、どのアルバムがいいかをファンに直接アンケートを取ります。
アンケートを基にアルバムのジャケットを決定する方式だったそうです。
消費者は作る過程に携われる感じがして、ますますファンになります。

(2)自分と支援者との距離に合わせたコミュニケーション
クラウドファンディングを通すと「支援をしてほしい」と言いやすくなります。
自分との関係性が近い人には「支援や購入してね」と言いやすいですね。
関係性がまあまあな人には「こういうのやってるから拡散してよ」程度は言えます。
関係性が遠い人には支援をしてほしいとは言えなくとも「ページを見てね」というのは言えます。
関係性が遠い人でも、期間限定で応援を生むようなページをみると応援したくなります。
プロジェクトをやるというのは、メディアに載るということなので、思わぬ人からの支援を受けること
もあるそうです。

(3)新商品 新規事業本格スタート
新サービスや新商品があった時、物によってはメディアに載るなどある程度話題になりテストマーケティングができます。
それだけでなく、話題になっていくとネット通販や大手販売店への取り扱い、海外展開のサポ ートが出来たりします。
話題作りをブースターとして、最初の資金作りができるというお話でした。

○クラウドファンディングを選ぶ際に意識したいポイント
クラウドファンディングを選ぶ際に意識したいポイントも教えていただきました。

(1)プラットフォームとしての機能
より多くの支援者にプロジェクトを見てもらうには、プラットフォームの機能も重要となってきます。
では、プラットフォーム選びにはどのような事が重要になってくるでしょうか。
ポイントは2つです。
スマートフォンで使いやすいか、情報が届きやすいかが重要になってきます。
移動中にさらっと見れたりそのまま支援できるものは、その分ユーザーに広まりやすい傾向にあります。

(2)決算手段
決算手段が豊富であるとお金が集まりやすい、と木内さんは話していました。
例えば決算手段がクレジットカードしかなかった場合。
支援者の中にはクレジットカードを使いたくないという人もいるので、そういった人からは支援が受けにくくなってしまいます。
決算手段を絞らず、さまざまな手段を用意するとよりお金が集まりやすくなります。

(3)インタラクティブなやりとりができる
新しい取り組みはなかなか応援が得られるか不安なところもあります。
そんな時に応援のメッセージをもらったり質問をもらったりできると励みにもなるしブラッシュアップにもつながります。
こういった面で、インタラクティブなやりとりができる事も重要になってきます。
Makuakeでは、アメーバのページも持っているので、キャッシュアウトなしで情報発信ができます。

その他にもSNSで拡散するものだと、面白いデータを切り取って拡散することは可能です。
記事を書いてもらえないかと付き合いのあるメディアに働きかけるなど、ニュースとして取り上げてもらうのも重要となってきます。

(4)サポートの体制
Makuakeでは、人力でのサポートに力を入れているとの事です。
クラウドファンディングをやったことがある人は世の中のコンマ数%もいないと木内さんは語っています。Makuakeはサポートに力を入れているので、できるだけ対面でページの作成方法からプロジェクトスタートまで支援しています。

ここで参加者から「プロジェクトが途中でとん挫することはありますか?」という質問が出ました。
木内さんによると、原則ないが、海外のものを日本に輸入する過程で審査にひっかかってしまってできなかったものはあったとの事です。
Makuakeの方でプロジェクトの審査をしてから実行に移すので、とん挫することはあまりないそうです。
クラウドファンディングをする上で、一番やってはいけないことは詐欺行為。
お金集めたのにできなかった、お金を返さなかったということはないようにしているそうです。



<アイデアワーク>
続いてはワークショップ。
「クラウドファンディングって意外とできるものなんだね」という感じを掴んでもらうのが目的のアイデアワークを行いました。

まずは一人ブレストです。
マンダラートというツールを使ったアイデア出しをしました。
どんなプロジェクトだったら面白いか、実際に成り立ちそうかを考えます。
テーマは「(自社の)やりたいこと」。
短い時間内でどんなアイデアが出てくるでしょうか…?

ブレストで出たアイデアをペアで発表しあいました。
ポジティブな意見や感想を伝えあい、自分がどのプロジェクトを考えるのかを決めます。
やりたいプロジェクトが決まったら、次はプランニングシートを書いていきます。
木内さんからプロジェクトを進めるにあたって決めなくてはならないことのレクチャーを受けます。

①    どんなプロジェクト?
どんなプロジェクトを行うのか、5W1Hで書いていきます。
②    プロジェクトの魅力を一言で
プロジェクトの面白い点、新しい点、人に共感される点を100字くらいで考えます。
③    目標金額を設定する
  何に、いくらかかるかを考えたうえで、現実的な金額を設定します。
④    誰がなぜ支援するのか
支援者は誰で、何人くらいで、どうやってプロジェクトを知ってもらうかを考えます。
⑤    リターンについて
クラウドファンディングをやるにあたり、リターンの設定は必要不可欠となります。
支援候補者に響きそうなリターンは、いくらでどのようなものが用意出来そうか考えます。
 
プロジェクト発表の様子


プランニングシートが完成したら、再びペアで発表しあいます。
ここでも意見や感想を言い合います。
最後に参加者の中から代表2人が全体に向けて発表したところで全プログラムが終了です。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

「ITビジネスアイデア開発支援事業」では、IT業界のみならず、ITを活用する県内事業者の皆様のお役に立てるようなセミナー、イベント等を今後も企画・開催予定です。

皆様のご参加を、心よりお待ちしております。

「スマホアプリ開発に役立つUnity講座&アイデアワークVol.1」開催のお知らせ(終了しました)

スマートフォンアプリ開発のツールとして急速に利用が拡大するUnity。
iOS、Android、WindowsPhoneのいずれにも書き出しができ、開発効率をあげるとともに、ゲーム開発などでも需要が増えており、注目のツールです。
本イベントでは、Unityを使った開発のハンズオンを行い、アプリのアイデアを出すワークを行います。

身に着けたスキルを活かせる場として、他地域で開催中のアプリコンテストのご案内や腕試しのイベントなどのご案内もあります。



▼日時:2014年11月21日(金) 

第1部 12:30-16:30 開発ハンズオン 
第2部 16:45-17:30 アイデアワーク
※いずれのみの参加も歓迎です

▼場所:ねぶたの家ワ・ラッセ 交流学習室1(青森市安方一丁目1-1)

▼定員:15名(要事前申込)
▼参加費:無料

▼持参物:

・Unityがインストールされたパソコンをご持参ください。
・モバイルルーターがある方はあわせてご持参ください。
※モバイルルーターは事務局でもご用意いたします。

▼参加申込:下記URLリンク先よりお申し込みください。

http://goo.gl/Hef58C

▼主催:青森県

▼企画運営:株式会社サン・コンピュータ

▼協力:IGDA東北、Global Lab SENDAI

*本セミナーは、青森県「ITビジネスアイデア開発支援事業」により開催いたします。

▼プログラム

12:30-16:30 開発ハンズオン
        Unityを使ったアプリ開発を習得します
16:45-17:30 アイデアワーク
        Unityを使ったアプリのアイデアを考えるワークです

2014年11月17日月曜日

【開催レポート】「売上データ分析セミナー」


EXCELでここまでできる「売上データ分析セミナー」
~利益を生み出す「データ分析力」を身につける~


IT技術の進化により、膨大な購買データやアクセスデータ等が日々蓄積されるようになってきました。これらのデータを蓄積する目的は、企業が競争力を高め、利益を上げるために利活用することです。

このようなデータ利活用の促進を狙いとして、IT業者や県内事業者の方々を対象に、売上データや身の周りにある外部環境データと、普段使っているExcelを使用し、マーケティング戦略や売上計画の立案に活用するためのセミナーを開催致しました。


講師は、多角的なデータ分析、予測分析からシミュレーション方式の経営戦略・計画策定・施策策定を専門としている㈱APMコンサルティング代表取締役の吉田充氏です。


講師 吉田充 氏


◆日時:2014年11月13日(木) 10:00-17:00
◆会場:八戸市総合福祉会館 研修室 (青森県八戸市根城八丁目8-155)
◆定員:30名(参加者27名)
◆参加費:無料
◆主催:青森県
◆企画運営:株式会社サン・コンピュータ

※本セミナーは、青森県「ITビジネスアイデア開発支援事業」により開催致しました。


<プログラム>

10:00-12:00
1.売上計画作成の考え方
2.売上計画で管理すべき数字とは何か
3.「売上計画の立て方」の基礎知識

12:00-13:00
昼食

13:00-15:00
4.商品ライフサイクルからの売上計画
5.売上予測値からの売上計画
6.外部環境データからの予測値を活用した売上計画
7.適正価格からの売上計画
まとめ

15:00-17:00
質疑応答、補足講義


<イントロダクション>

経営計画の策定に重要な数字となる「売上予測」。そのベースとなるのは、基幹システムや販売管理システム等、企業が保有する情報システムに蓄積された「過去の実績値」です。それに加えて、自社の売上に影響するデータ(内部データ・外部環境データ)も集め、分析に加えていくことで、より精度の高い予測が可能となります。

冒頭では、徹底して売上予測分析を行っている企業の事例紹介がありました。何と、90数パーセントの精度で予測できているそうです。

これだけの精度で予測できれば、効率的な人員配置やムダのない生産、営業計画ができる。売上増大やコスト削減につながりますね。

ポイントは、「どういう変化が起こっているのか?」「お客さんがどう行動しているか?」をデータから読み解くこと。これまでの勘や経験、常識で判断した結果、大きな損失につながってしまった事例紹介もあり、身につまされる思いがしました。
世の中がどんどん変化していく時代だからこそ、変化をとらえ、未来を予測するデータ分析力が必要なのですね。




<売上データ分析とは?>

午前は、「売上計画の立て方の基礎知識」についてのレクチャーです。

「前年比120%の売上を目指す」は、「目標数字」であって「予測値」ではない。
予測値=予測式を作ること。
この予測式に当てはめて、初めて予測値を算出することができる。
そして説明変数(売上に影響する変数)がどれだけ増えると、目的変数(売上)がどれだけ増えるかを予測することができる。

この説明変数(売上に影響する変数)に、自社でコントロールできる要因が多く含まれているほど、売上を上げるためのロジックを組み立てることができますね。

予測式を作ると聞くと何やら難しそうに感じますが、実はExcelの機能を使うと、簡単に予測式を求めることができるのです!
Excelアドインの「分析ツール」、これを使いこなせると、Excelの活用レベルが格段に向上するそう。これは是非、使ってみたい機能ですね。




また、「曜日」や「天気」といった、質的な変数を予測式に組み込むためのテクニックを学びました。
専門用語では「ダミー変数」というのですが、1と0で表すことがポイントです。




午後からは、より具体的な分析手法について学びます。

<ライフサイクル曲線>

売上データ分析をすることで、予測値の算出以外にも分かることがあるそうです。
それは、ライフサイクル曲線。
どんな製品、商品もライフサイクルというものがあり、「導入期」「成長期」「成熟期」「衰退期」の4段階を経ながら、凸字型のカーブを描きます。

自社商品がライフサイクルのどの段階にいるかで、打つべきマーケティング戦略が違ってくる。商品のライフサイクルに合わせた戦略を取るという方法以外に、企業がライフサイクルをコントロールする事例の紹介も。ユーザーにとって嬉しいとは限らないバージョンアップ、実はこんな理由があったのですね・・・。




<相関分析>

そして、売上と説明変数(売上に影響する変数)との間に関連性があるかをチェックする「相関分析」。
この相関分析は、多くの分析手法の土台となっている考え方。あの有名な「紙おむつと缶ビールはよく一緒に売れる」事例やAMAZONの「おすすめ商品」で使われているバスケット分析も、相関分析の考えが基本になっているそうです。

この相関分析で気を付けなければならないことは、「相関関係」と「因果関係」を区別すること。ついつい、関連性がある=原因と結果だ、と混同してしまいがちですが、ここはよく注意して考えなければならないことが分かりました。


<重回帰分析>

さらに、複数の説明変数(売上に影響する変数)から売上を予測するための手法である「重回帰分析」のレクチャー。ここで重要となる、回帰係数やR二乗値の解釈の仕方を学びます。

注意が必要なのは、多重共線性(通称マルチコ)の問題。説明変数同士の相関係数が高いと、結果を正しく推計できなくなるような悪影響をもたらしてしまいます。このマルチコを回避する対策も教わり、分析のレパートリーがグッと増えましたね。




<質疑応答>

いよいよセミナーも、終盤戦となってきました。
ここで参加者からの質疑応答コーナーです。

参加者の質問から、自社の売上に対する貢献度の高い顧客を分析する手法についての解説がありました。
一般的に、新規顧客よりも既存顧客の売上を伸ばす方が効率が良い。特にシェアが高い顧客を発見することが基本的考えです。

PPM(製品ポートフォリオ・マネジメント)という、成長性と市場に占めるシェアを基準に、優先順位を付ける考え方がとても参考になりました。

その他にも、質問者の業種・業態に応じたアドバイスをいただき、事例等を交えて分かりやすく説明していただきました。




<まとめ>

最後に、講師から自社でデータを分析し利活用するためのポイント指南です。

◆外部環境データだけでなく、自社でコントロールできる内部データ(販促費や営業活動等)をどれだけ持っているかも重要。
◆データ(数字)だけではなく、現場の人と話をして定性情報を入れていくことで精度を高めることができる。
◆できるだけ単純化してシンプルに考えること。データを集めすぎても、時間がかかりすぎて有益な予測モデルはできない。
◆商品別に、時系列にデータを管理する。分析用のデータを簡単に取り出せるようになっているかも大切。
◆地道にデータを蓄積し、重要な変数を明確化して分析を続け、精度を上げていく。
◆まずはExcelに落としてやってみる。実践することで見えてくるものがある。


【参加者の感想】(受講者アンケートより)

◆外部環境データからの予測値を出す方法は自社と類似性があり、役立つと感じた。
◆基本マーケティング研修でありながら、エクセル利用応用も加味されている点が良かった。
◆製造業として在庫を減らして利益を上げる為にどうすればよいのかを考えようと思った。
◆これだけ細かく具体的にやって頂ければよく分かる。別途テキストでも確認できるので安心感がある。
◆現在社内で必要としているデータが今回のセミナーの内容を使って作れそうなので、とても興味深い内容だった。


運営スタッフにとっても、普段使っているExcelで、できることがこんなにあるんだ!と気づかされるセミナーでした。
受講者の皆さまの職場や業務にご活用いただくヒントとなれば、スタッフ一同誠に幸いです。

今回初めて八戸に来て下さった吉田先生、そして終日のセミナーにも関わらずご参加いただいた受講者の皆さまに、厚く御礼申し上げます。


「ITビジネスアイディア開発支援事業」では、IT業界のみならず、ITを活用する県内事業者の皆さまのお役に立てるようなセミナー、イベント等を今後も企画・開催予定です。

皆さまのご参加を、心よりお待ちしております。

2014年11月14日金曜日

「WEB・アプリ用素材のための写真撮影教室」開催のお知らせ(終了しました)

ブログやWEBサイト、スマートフォンアプリなど、自社で運営するメディア・アプリに掲載する写真を自分で撮るためのテクニックを、プロカメラマンのフォトウィン福田沙織さんにご指南いただく写真撮影教室です。WEB掲載の用の素材の手配などを担当している方やWEBサイト運営者、ブロガーなど、企業の方のほか、個人の方も歓迎です。

▼日時:2014年11月28日(金)
 第1部 13:00-16:30 写真撮影教室
 第2部 16:30-17:00 フリータイム

▼場所:八戸市総合福祉会館「はちふくプラザねじょう」第1会議室
  (八戸市根城八丁目8-155)
▼定員:15名(要事前申込)
▼参加費:無料

▼参加申込:下記URLリンク先よりお申し込みください。
http://goo.gl/LRZyWI

▼主催:青森県
▼企画運営:株式会社サン・コンピュータ
*本セミナーは、青森県「ITビジネスアイデア開発支援事業」により開催いたします。

▼プログラム
13:00-16:30 写真撮影教室
 写真撮影の実技を学びます
16:30-17:00 フリータイム
 講師の福田さんへの個別にアドバイスをいただいたり、交流を行う時間です
※第1部のみの参加も歓迎です

▼講師プロフィール
福田沙織(ふくださおり)
フォトウィン WEBサイト⇒ http://photowin.jp/index.html
平成5年東北学院大学経済学部卒業。宮城県内広告代理店にて10年間営業職勤務。平成15年より写真業へ。 個人アルバムの制作・撮影業務スタート。日本高校野球連盟全国撮影指定業者歴 5年間。(平成16年度~20年度 )春・夏甲子園大会 にて約1500名の高校球児撮影、個人アルバム制作。地方大会において約2000名の高校球児撮影、個人アルバム制作。

< 実績 >
東北楽天ゴールデンイーグルス設立時パレード~キャンプ~オープン戦にてオフィシャルカメラとして帯同
東北電力エコ&エネルギーワークショプ 、OLネットワークにて撮影・取材ライティング
東日本大震災復興プロジェクトへの撮影・取材業務参加。
「RQW被災地女性支援」 
「放蕩息子 ある薬物依存症者の記憶」(飯室 勉著 / 仙台ダルクグループ)
「わたしたちの震災物語」(井上きみどり作 / 集英社)など、
各種書籍表紙撮影、取材写真撮影。

2014年11月7日金曜日

「青森から考えるクラウドファンディング活用術」開催のお知らせ(終了しました)

プロジェクト実現のため、インターネットを通じて支援を集める「クラウドファンディング」。

食品や服飾品などの商品開発や、映像制作などのクリエイティブ、復興活動や社会貢献など、さまざまな分野で、新しい価値や商品を生み出したい人達による支援集めの手段として広がりを見せています。

サイバーエージェント・クラウドファンディング取締役の木内文昭さんをお招きして、同社が仕掛けるクラウドファンディング「Makuake」の狙いを伺いつつ、クラウドファンディングを活用するための簡単なワークショップを開催します。

▼日時:2014年11月17日(月)14:00-17:00
▼場所:OPEN WORK SPACE 9.01
(青森市長島2-1-5 みどりやビル9F)
*青森県庁向い 消防署の並び

▼参加費:無料(要事前申込)
▼定員:20名

▼申込方法:以下リンク先フォームに必要事項をご入力下さい。
http://goo.gl/2c6dY9

▼主催:青森県
▼企画運営:株式会社サン・コンピュータ
*本セミナーは、青森県「ITビジネスアイデア開発支援事業」により開催いたします。

▼お問い合わせ先
株式会社サン・コンピュータ(担当:風間・宮川)
Tel:0178-21-1100
E-mail:itidea(at)sancom.co.jp
(メール送信の際は、(at)を@に変えてお送りください。

▼スピーカー
木内文昭さん(株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディング 取締役)
参照:パパ取締役・木内文昭に突撃★インタビュー!
http://ameblo.jp/cacf-staff/entry-11573845240.html

【Makuakeについて】
サイバーエージェントによるクラウドファンディング。
サイトに集まったサポーターの支援を通じて、「新しいスタートを切りたい」という実行者の思いを実現させるためのサービスで、期限内に目標額に到した場合のみ資金調達ができる「達成後支援型」と集まった支援金を全額受け取る「即時支援型」の双方が選べる。
参照:https://www.makuake.com/

プロジェクト例)
▼世界で話題の組み立て式ロボット「RAPIRO (ラピロ)」のさらなる世界展開プロジェクト!
https://www.makuake.com/project/rapiro/

▼アンドロイドスマホにボタンを装着!?簡単操作で一発起動、Pressy
https://www.makuake.com/project/pressy/

▼スマートに情報を伝えるメガネ型情報端末「雰囲気メガネ」
https://www.makuake.com/project/funikiambientglass/

▼田舎の小さな魚屋から生まれた大ヒット商品「土佐の赤かつお」新味開発プロジェクト
https://www.makuake.com/project/akakatsuo/

▼少し新しい「イナカ」づくり 築100年の古民家を双子姉妹が宿にリノベーション!!
https://www.makuake.com/project/ashigawaplus/

【開催レポート】介護に役立つ最新IT事情セミナー

11月4日(火)に青森市にて介護に役立つ最新IT事情セミナーを開催しました。

 青森県では、介護分野でのITサービスの創出を目指して、昨年度の新時代ITビジネス推進事業として、「介護×ITマッチングワークショップ」などを行い、ITを活用した県内での介護における課題へのアプローチを試みてきました。
 今回のセミナーでは、介護向けのITサービスを手掛ける竹下康平氏を招き、介護に役立つ最新IT事情を紹介するほか、介護に役立つITサービスを考える簡単なアイデアワークを行いました。


<開催概要>
異業種コラボでITサービス創出のタネを生む!
「介護に役立つ最新IT事情セミナー」

▼日時:2014年11月4日(火) 14:00-17:00
▼会場:ねぶたの家 ワ・ラッセ交流学習室3(青森市安方一丁目1-1)
▼主催:青森県
▼企画運営:株式会社サン・コンピュータ

※本セミナーは、青森県「ITビジネスアイデア開発支援事業」により開催いたしました。

<プログラム>
14:00     開会
14:00-14:10 あいさつ
14:10-15:00 基調講演
         竹下 康平氏(株式会社ビーブリット 代表取締役)
15:00-15:30 トークセッション
         竹下 康平氏、 原 亮(株式会社CCL 取締役)
15:40-16:50 アイデアワーク
16:50-17:00 各種ご案内
17:00     閉会

<基調講演>
「介護×IT 今まさに期待されるITエンジニアとは?」
講師:竹下 康平氏(株式会社ビーブリッド 代表取締役)

株式会社ビーブリッド代表取締役の竹下康平さん

▼イントロダクション
国もソフトウェア、ハードウェア問わず、介護へのIT導入で予算をつけるようになった。最近はクラウドよりも介護×ITの話をするケースが増えてきた。ITは介護に比べて、日々感謝されることが少ない業界。介護のほうはITとの懸け橋をする事業者がいない。自社では、介護業界の困りごとをなんでもやる。介護・医療・福祉の業界専門サポートサービス「ほむさぽ」を立ち上げ。事業者がもつあらゆる困りごと(トイレの水が止まらない、パソコンの操作方法を教えてほしい、エアコン壊れたなど)にNOと言わずに応えている。

▼ITから介護の世界へ
もともとド文系からIT業界へ。自分のテーマとして介護×ITに行きついた。転職先の業務で介護事業者を知って、はじめて認知症の老人やヘルパーの仕事をみて、施設のコンピュータのメンテナンスをしていた。そのうちアナログな現場への課題意識が芽生えた。自分の親のことを考、超高齢化社会に備え、介護分野で働きたいと思った。介護のプロの飯塚さん(マンガ「ヘルプマン」の主人公のモデル)とコンビを組んで、介護×ITでやっていく。
※参照:ASCII.jp「超高齢化時代を迎えた介護業界のIT化は「やりがい」がある」

▼日本の高齢化と身近になった介護
日本の高齢化率25.9%。4人に1人は高齢者。高齢者が3,296万人(2014年)いる。世界一の数字。どんどん増える。人口のピークは越えるが高齢者は増えていく。2050年には39.9%。昭和40年代は、子ども7人に対してお年寄り1人。介護は遠かった時代。介護の様子は、栄養失調や部屋への閉じ込めなど。いまは小規模の民家などで自由に出入りできるような環境。もはや介護は身近。青森県の高齢化率26.6%。町村部は3割突入。6,7年後の将来の全国水準。そこで認められるサービスが将来の日本で認められる。東北六県の高齢化率。青森は全国16位。全国1位は秋田県の30.7%。いずれの県も全国的には西側より高い水準。東京は2013年21.9%から2020年24.3%で324万人の高齢者。

▼ピンチなのかチャンスなのか
人が減って高齢者が増える。約半分が高齢者になる。支える労働者は3割、4割にしかならない。日本の未来を入っている東北の町村部。そこで受けるサービスが全国で必要になる。そこがチャンス。ITの力を発揮できるチャンス。ものづくりのいらない商売が力を発揮する。今持っているITの知識で、少しでもこの社会を過ごしやすくできないか。

▼介護周辺のビジネス
介護といえば、介護保険請求ソフト、介護記録ソフト、介護計画(ケアプラン)作成ソフト等々。計画を立てて、計画通りにケアをして、その記録を自治体に提出すると保険金が来る。そのフローにITが貢献している。いまは行政から保険がおりて支えられている。介護保険もある。しかし、高齢化でその財源がいつまで担保できるのか。将来は給料の半分を高齢者に出さないと食べていけない。保険制度を支える部分をITが担っているが、それでいいのか。

高いハードと高いメンテナンスで高額なサービスが多かったが、最近はベンチャーが出てきている。仙台のIT企業トレック「うぇるなび」。送迎サービス用の配車・運行計画支援システム。走行ルートの選定や利用者による満足度の評価システムもある。介護サービス検索「HELPMAN JAPAN」は、国交省が出している事業者の情報をベースに、検索結果を返していくサービス。異業種も乗り出していて、GREEは「介護のほんねニュース」を出している。

▼いままさに期待されるエンジニアとは?
技術<人脈(業界外)。こちらの常識は通用しない。お互いの常識が違いので、お互いのテリトリーがひろがる。さらに「<ビジョン(夢」多くの人たちの役に立てるのがIT。いまは10年前と違い、大企業でなければ利用・所有ができなかったコンピュータが簡単に利用できる世の中に。だれでも身に着けられる。データは落ちている。アイデアとビジョンを持った起業家が多数。もはや地方格差はない。言い訳でしかない。WEBビジネスやITビジネスは地域を選ばない。青森にITの力を。県外、全国、世界へ通じるビジネスを青森から。

(おまけ)
介護アプリで検索したら16個しかない。考えよう、みんなで!

<トークセッション>
・竹下 康平氏
・原 亮(株式会社CCL 取締役)

左:原 亮               右:竹下 康平氏

(原)
竹下さんと私は同世代で、第二次ベビーブームの最後のほう。高齢者というと親や上の世代を連想しがちだが、超高齢化のピークを迎えるときに高齢者なのは、実は我々の世代。自分たちのことを考えると、いまから備えないと恐ろしいことになる。

(竹下氏)
自分のために備えないといけないという危機感がある。2050年には私たちは後期高齢者。その時代には現役世代が少なく、自分たちは、人と人が1対1の介護を受けることはできない。ボタンを押せば必要なことができるような自動化も進めていかなければいけない。

(原)
青森県でも町村部は先駆けて高齢化が進んでいる。ここから全国に広がるサービスを生むチャンスだという話があったが、それら地域での何か具体的な取り組みはあるか。

(竹下氏)
町村部については、これからやっていく。町村部のデータを改めてみると、総人口が減って高齢者が増えている。数字で見ると、毎年1,000人単位で高齢者が増えている。青森県はこれらの数字が表にまとまっている。現状を知るいいデータで、危機感を読み取れる。

青森でいの一番で考えたいのは、最も高齢化率が進んでいて、日本有数の豪雪地帯であること。雪は介護の天敵。必要なときに駆けつけられない天候が発生する。たとえば北海道なども、隣家までキロ単位で離れているような豪雪地帯では、介護保険適用サービスを使えているのだろか。こうした地域で成功すれば、どこでも通用できるものが作れるのではないか。

(原)
東北はあらゆる社会課題が先鋭化して、かつ取り組みが鈍い部分もあって、「課題先進地」と捉えたい。その際、できる限り視点をローカルに絞っていくことで具体的な課題などが見えてくると思うが、どうだろうか。

(竹下氏)
実感しやすい距離感で見ることが大切。介護のエリアだと、国の施策では中学校区で見ている。中学校区くらいの範囲であれば、自分の頭でも変換しやすい。たとえば街を歩いたとき、商店街のお店にいるおじいさんは、いまどういう状態だろうか、など。そのくらいの距離感で物事、高齢者を考えていく。そういう範囲からサービスを生めば、そこから横展開できる。

(原)
リーンスタートアップの考え方にも通じる動きになる。

青森県は数字がわかりやすく整理されているという話があったが、県として力を入れているのか。

(県庁杉山氏)
青森県は、県の統計課の担当が頑張っている。

(原)
「HELPMAN JAPAN」のようなサービスでは、行政が持っている情報を、サービスの素材に使っている。行政などが持つ情報を、このように利用できる形にしようというのが「オープンデータ」と呼ばれる領域の話題だが、介護分野でのオープンデータへのニーズはどうか。

(竹下氏)
介護のニーズを見るときに、二つの視点がある。ひとつは、高齢者そのものを見る、あるいは高齢者の家族を見るためのサービス。この場合は、デイサービスや訪問介護事業者について調べるので、そうした情報が求められる。もうひとつは、介護される側の欲求を満たすサービス。介護に従事する人たちが円滑に事業を営めるようなサポートサービスを作る。自分としては、後者に力を入れていきたいと思う。

(原)
ふたつの視点が挙げられたが、後者の視点を持つ人は少ないのではないか。昨年の県主催で行われた介護×ITマッチングワークショップのハッカソンでは、参加者に介護事業者の方々がいたため、介護事業者向けのサービス案が出た。そうした視点でサービスを考えられる人は少ないのか。

(竹下氏)
とても少ない。介護に対して、ITの寄与できる部分が少ないという勘違いがある。そもそも介護業界に興味がない。関わりたくない。自分の家が大丈夫、隣やお向かいの家の話で済ませようと現実逃避をしている人が多い。しかし、親が2人いれば、長生きしていれば、どっちかがなる。

(原)
防災の分野でも同じ話が出る。自分や自分たちの地域だけは大丈夫だという根拠のない幻想があって、当事者としての関心が持てない。ITの事業者がもつべき内面的な要素として、自分が相手の分野に関わるチャンスを得た際に、当事者としての意識をどれくらい持てるのかという話になる。

(竹下氏)
そこに尽きる。竹下家でも父が同じ。祖父母は長生きして無事に亡くなった。父の兄弟も認知能力も低下なく生きている。だから自分の家系は大丈夫だと。根拠がない。話になる。意識が油断につながる。時代もライフスタイルも環境も違うところで育っているのに、DNAだけで認知症にならないというデータはない。実家に帰った際に、父には徹底的に介護の知識を叩き込んだ。母にも相談先の施設の説明をした。介護はひとごとになっている。

(原)
自分事としてとらえられないのは、自分がそうなってしまうのを想像するのが怖いから。

(竹下氏)
医療でもある。うちの親族には癌で死んだ人はいないからなどよく聞くが、そんな根拠はない。

(原)
どの分野にでもある。当事者として逃げてしまうと、かゆいところに手が届かないサービスが多くなってしまう。エンジニアに必要な要素として、「人脈を持つ」という話があった。IT業界はITの人たちで固まる傾向が、ほかの業界よりも強いように感じる。異分野の人たちと絡む動きは、周りのITの人たちにみられるか。

(竹下氏)
ほぼない。

(原)
他地域でこのテーマで開催されたときも、人が集まらなかった。なかなか関心が持たれない。こうした機会で外に対して人脈を拡げられないところに危機感を覚えるが、どうすればよいか。

(竹下氏)
だいじなことのひとつは、興味をもつ。直感的に感じられるメリットがほしい。自分の人生にメリットがある、具体的には、「メシがくえる」、「仕事がとれる」など。いろんな業界の集まりに出るが、IT業界の集まりだと99%が同じ業界。ほかの集まりだとそうではない。介護のコミュニティも多くあるが、保険のセールスなども含めて、ほかの業界の人がたくさんくる。他業界の人たち、考え方、人種。その人たちとの常識が違うことを知る。

ハードウェア業界の集まりでも、広告業の人たちがくる。IT業界はなぜないのか。IT業界のコミュニティは、ほかの業界の人たちからみて興味がわかない、魅力やメリットがないと思われているのではないか。「あいつらの言葉は難しくてわからない」など。

逆に、ITの人たちにとっても、介護のコミュニティに学ぶものはない。彼らにとって学ぶものと言えば、最新技術であり、「最近の技術イコール会社で活かせる」、「あの案件が担当できる」、というように、自分のメリットに直結できる。介護になると自分事にならない。「親もまだ介護から遠い」、「うちの会社は関係ない」など。興味を持たせるには、直接商売につながるようなものも作れないといけない。

(原)
異分野連携をしかけようとすると、相手側のコミュニティとつながるポイントが見えない。コミュニティ同士で交流をはかることはできないか。まぜて対話をする、かきまぜるフェーズが必要かと思うが、どのような場づくりが必要か。

(竹下氏)
青森のほうがやりやすい。東京などでは、100人のITコミュニティ、100人の介護コミュニティで、それぞれのコミュニティが成立してしまっている。そこで200人をかきまぜても、まともな議論はできないむしろ、地方で介護の若手5人、ITの若手5人くらいずつで定例ミーティングをやっていくほうが、イメージが作りやすい。

(原)
介護業界の側からも、ITやコンピュータは難しく、怖いものになっているのではないか。農業×ITでもまったく同じ話になる。ここは異分野連携の共有の課題なので、ITの側が頑張っていかないといけない。

竹下さんの基調講演に、「10年前とITの環境が変わった」という話が合った。以前は習得が難しく、高価だったテクノロジーが、身につけやすい、使いやすいところへ降りてきた。市民の力で社会課題を解決しようというシビックテックは、市民が課題を解決するために、自分たちでITを使っていく動き。プログラミングも、社会をよくしようとする人々の手で使いうるITのツールとして、だれでも学ぶことができる時代になった。

必要なテクノロジーが、課題を解決したい人のところまで降りてきた。非常に大きなチャンス。起業しやすい環境にもつながっている。介護の分野でも、降りてきてくれたテクノロジーを使って、サービスをたくさんつくるチャンスにつながってきているのではないか。

(竹下氏)
そうだ。

(原)
新しい技術では、センサーやロボットなども身近になってきたが、介護の分野として使いうるものなのか。

(竹下氏)
センサーは絶対にはやる。これからの介護サービスは、人海戦術が効かないので、センサーがないと今後10年以降の介護は無理。一方で、センサー技術を交えると、ITの側も個人でどうこうできる範囲を超える。なので、スモールスタートで行くなら、いらないかもしれない。センサーと言った瞬間に、ソフトウェア技術者にはハードルが高くなる。

手に取れる領域でやっていく。ITエンジニアが個人でやっていける領域であれば 近所の人が喜んでくれるなど、自分の欲求を満足させることで、サービス開発を持続できる。組織レベルで動いていくと、マネタイズの話も出て、考える範囲が膨大になるので、おススメできない。

(原)
ただ3年後、5年後を考えると、そうした技術も急速にやってくるのではないか。それでもまだ早いか。

(竹下氏)
タイムスパンで考えると3年、5年になる。ウェアラブルも増えている。

(原)
そうなると地元のIT事業者にとっては、数年後の備えとして触れておく必要なあるのではないか。

(竹下氏)
センサーの情報は絶対にキャッチしておいたほうがよい。電気屋で売られるレベルもので初めてみるとよい。マイクロウェーブセンサーや臭気センサーになると、メーカーが開発して組み込むようなものになると、ハードウェア事業者が取り扱う領域になってくる。

いまはソフトウェア技術者のほうがチャンス。自分で作らなくていいハードウェア、つまり電気屋で売っているものでAPIを作ってデータを見るなど。こういうことなら一人でもやれる。

(原)
ハードウェアの事業者からソフトウェアの人たちへのニーズはあるのか。

(竹下氏)
個別にはある。大手広告代理店が企画したハードウェア×介護のハッカソンがあった。ハードの人たちも考えている。ハードの人たちは、ソフトの人たちと会わないし、あまり話をしない。コミュニティレベルでの、ハードウェア・ソフトウェア・介護という集まりもない。

(原)
もったいない話だ。介護側から見ると、ハードもソフトも、どちらもITっぽい何か、ということで同じように見えるかもしれないが、システム開発とWEBデザインの間でもまったく交流がないのと同じで、ITと広く括られている中でも、お互いが混ざっていかないと、相手の分野に貢献できることが部分的になってしまう。

ソフトウェアの人たちもハードウェアに関心を持つべきだし、逆も同様。そこを自分たちなりに消化をして、わかりやすく噛み砕けるような言葉を出していかないと、介護業界の人たちに、ITが何をやっているか全然伝わらないし、相手からニーズをもらって打ち返しても、伝わらない可能性がある。

どの分野でもまったく同じ話になる。ITそのものが持つ課題だ。

「介護」と「青森」というフィールドでやることが、先のものを生み出すチャンスになる。

(会場から)
スモールスタートという話があった。閉鎖的な地域でサービスを展開しようとすると、受け入れられないと形を変えてやっていくという手法では、がっかりされてしまい、続けていくのが難しくなるのではないか。

(竹下氏)
シチュエーションによって異なるが、介護業界に対して「こうだろう」と思ってもっていっても、期待値に沿えず、改善をしてもダメだったといのはよくある話。失敗は成功のもと。失敗したプロダクト群をあっためてもっていて、青森県のその地域で受けなくても、受け入れられるほかの地域に展開できる可能性もある。そこであきらめるのではなく、できたものをWEBで公開して、全国の人に見られるようにして開放してしまう。

自分の地域でいいなと思ったものが、叩き方の不足もあって、必ずしも成果として生み出されなかったとしても、受け入れられる地域はあると思う。そこがソフトのよさ。青森で実証実験をして県外に売るという繰り返しになる。

介護では、「この機能だけ」「こういうアプリだけ」では使ってもらえない。「あれもできて、これもできて」となってインストールしてもらえる。ダメでもどんどんそろえていく。個人でできるレベルでも、複数の課題を解決するものを、ひとつずつ作っていく。5つくらいそろってきたときに、はじめて満足してもらえる。

(会場から)
そこで評価をしてもらえると、ターゲットの人たちに使ってもらえる。

(竹下氏)
その結果、外の地域で先に受け入れられていたものが、地元へ逆輸入という形になるかもしれない。介護アプリで検索したら、16個しか出てこなかった。自分が探してもそうだから、介護業界のITリテラシが低い人たちが探しても、それより多くは見つけられないはず。

多少ボロくても、いまは出せば価値。追っかけるのではなく、さきがけになれる。さきがけは強い。よくわからず5個、6個リリースすれば、それだけで目立つ。そこに先行者メリットがある

よくわからんけど先にやる。それで、いろんな人がついてくる。青森県でやりましたとすると、うがった目で見られるかもしれないけど、つながってくる人が出てくると加速度的に動き出す。介護業界のソフトウェアの世界は、まだ原始時代。1年後でも同じ状況だろう。

(原)
東北でIT、東北でアイデアソン&ハッカソンなど、わけもわからずにやっていると、一緒にやる人が現れて、まったく同じ状況になった。東北でのハッカソンは、震災復興で東京のエンジニアたちが持ってきたカルチャーだが、数時間見ただけで、岐阜県に開催を呼びかけた。40、50人集まって実績になり、東北でもあちこちから引き合いが来た。

よくわからないでも走ってみると、そこを目がけて人や情報が集まってくる。フィードバックをもって来てくれる人もいる。そこに最大のメリットを感じたほうがいい。めげずにやる。何か起こるまでやり続ける。

(竹下氏)
そこの一点だ。フォロワーはきつい。介護ソフトが100本ある中で、101本目を出しても勝てない。介護記録ソフトでも、古いソフトが強い。シェアが一番大きいのは、最初にやりはじめた会社のソフト。価格や機能で新参者が入って、コスト10%、クラウド活用などとやっても勝てない。

一番最初からやっているから、介護従事者の人たちも、転職してもほかの事業所で見たり、触ったりしていれば間違わないサービスという評価になる。なぜシェアNO.1かと言えば、最初にやったから。あとからいいものをたくさんもってきても、なかなか打ち崩せない。それならば、ぼろくて先に出したほうがいい。

(原)
最初にやった人はビジョンを持っているし、人脈も多い。技術以外のところの要素も持っている。ほかの分野に向けたものでも話は同じで、スピーディにやり続ける。

(竹下氏)
介護アプリでやっているところはまだ少ない、やっているところがあったら会ってみたい。

(原)
いま16個しかないところに5個出したら、すごいインパクトで、この会社は何なんだ?となる。介護業界で先駆的なことをやりたい人たちが情報を調べたら、その会社の名前が多く出てくる。露出という点では、いまは最初の食い込みが実は結構、簡単なのではないか。

(竹下氏)
いま介護×ITのテーマで話をと検索をすると、すべて自分に向かってくる。ほかに言っている人がいないから。自分の家族が介護状態になって介護を経験したエンジニアは、自分より介護を知っていた、話せるはずだが、それをテーマに打ち出していない。自分は一歩足を踏み出した。

「介護」「アプリ」で検索したら、自社や青森の情報ばかりが出てくるという状況になれば、県としてのアイデンティティも高まるし、社会貢献性の高いアプリを青森でやっている話を、県出身で東京で頑張っているエンジニアが戻るきっかけにもなる。そういう特徴づけが大切。

(原)
何か単体だと目立たないけど、そこに別な要素をかけ算することでオンリーワンになっていく。介護もそこのやりやすさが見えてきたのではないか。介護とITの相互の理解も難しさがあるが、交わるところを積極的にやりつつ、走りながらアプリをたくさん出していく。まずは5本出すところで先が見えてくるのではないか。

<アイデアワーク>
 ソフトバンクの感情認識パーソナルロボット「Pepper」を題材に、介護の現場で「Pepper」が果たせる役割について考えるアイデアワークを行いました。

       
         色々なアイディアを考え中です                他の参加者のアイディアも見て回ります

 まずは、自由にPepperにできそうなことは何かを一人10個を目標に考えていきます。
その後、周りの参加者の方々とアイデアを見せ合い意見交換をし、最終的に一人2つまでアイデアスケッチを書いていただきました。
 アイデアワークでは、Pepperが先に亡くなった家族の写真などを会話に応じて見せてくれるものや、利用者の散歩に同行し道案内してくれるといったアイデアなどが出ました。

皆さんにアイデアワークを体験して頂いたところで全プログラムが終了です。
ご参加いただいた皆さまありがとうございました。

今後もIT×異分野のセミナー・イベント等開催して参りますので、ご興味のある方は是非参加ください。

2014年10月24日金曜日

「介護に役立つ最新IT事情セミナー」開催のお知らせ(終了しました)

介護に役立つITとは?
専門家を交えた最新事情トークとアイデアワーク


青森県では、介護分野でのITサービスの創出を目指して、昨年度の新時代ITビジネス推進事業として、「介護×ITマッチングワークショップ」などを行い、ITを活用した県内での介護における課題へのアプローチを試みてきました。

今回のセミナーは、介護向けのITサービスを手掛ける竹下康平氏を招き、介護事業者との意見交換及びIT事業者とのマッチング機会の提供と、介護に役立つ最新IT事情を紹介すると同時に、介護に役立つITサービスを考える簡単なアイデアワークを行います。

▼日時:2014年11月4日(火)14:00~17:00
▼会場:ねぶたの家 ワ・ラッセ交流学習室3(青森市安方一丁目1-1)

▼定員:30名(要事前申込)
▼参加費:無料

▼主催:青森県
▼企画運営:株式会社サン・コンピュータ
*本セミナーは、青森県「ITビジネスアイデア開発支援事業」により開催いたします。

▼参加申し込み
下記リンク先のフォームよりお申込みください。
http://goo.gl/mRhyjR


▼プログラム
14:00 開会
14:00-14:10 あいさつ
14:10-15:00 基調講演
 竹下 康平氏(株式会社ビーブリット代表取締役)
15:00-15:30 トークセッション
 竹下 康平氏、原 亮(株式会社CCL取締役)
15:40-16:50 アイデアワーク
16:50-17:00 各種ご案内
17:00 閉会

▼スピーカー紹介
竹下 康平氏(たけした こうへい)
1975年生。弘前市出身。株式会社ビーブリット代表取締役、一般社団法人クラウド利用促進機構理事。プログラマからSEの経験を経て、製造業や不動産業の上場企業のIT戦略部門を歴任。株式会社ビーブリッドでは、介護・福祉業界に特化したサポートビジネス「ほむさぽ」を展開中。同社代表として「介護×IT」をテーマに、セミナー等を行っている。クラウド業界では草分け的存在のアマゾンクラウド(AWS)のコミュニティ[JAWS-UG]の初代代表。

原 亮(はら りょう)
株式会社CCL 取締役/Fandroid EAST JAPAN 理事長
1974年生。東京都品川区出身。編集者・ライターを経て、仙台にてモバイルコンテンツの制作会社へ。営業、ディレクター、取締役等を歴任し、フリーへ転身。以後、東北を拠点に、地元行政や企業と各種団体で、地方×モバイルで飛躍できるプレーヤーを輩出する活動を継続。ITイベントの開催等を通じて、東北と全国の地域間連携や、ハッカソンの企画・運営なども手がけている。


▼お問い合わせ先:株式会社サン・コンピュータ(担当:風間・宮川)
Tel:0178-21-1100
E-mail:itidea(at)sancom.co.jp
(メール送信の際は、(at)を@に変えてお送りください。

▼ご参考:介護xITでサービスを生む青森県での取り組み(昨年度実績)
県では昨年、「介護xITマッチングワークショップ」を開催し、地元IT事業者の参加を得て、
介護に役立つITサービスの試作品開発を行いました。(以下、成果作品)

●小規模介護事業者向け利用者管理システム「レコ★ケア」
【課題】介護事業者の手書き作業時間、データ閲覧のために移動する時間がかかっている。
【提案】操作を簡易化し、申し送りを音声で記録。入力作業を省略できるソフト。

●おじいちゃんの「あ・ん・み・ん」
【課題】高齢者の深夜徘徊予防
【提案】スマートフォンで音声・振動を取得し、深夜徘徊の監視や睡眠状態の情報をとるソフト。

●献立支援
【課題】在宅介護をしている家族の介護職の献立を考えることがストレスを感じる。
【提案】介護者向けの料理のメニューを提案するソフト。

●てまヘル
【課題】介護担当者は介護業務以外の作業に60%の時間をとられている。
【提案】携帯のカメラ機能を利用し、写真に撮った書類から文字を認識をし、データ化するソフト。

●おくすりサポート
【課題】薬の種類や数量の間違いや要介護者の服薬ミスがたびたびある。
【提案】介護施設の利用者一覧と服用している薬の一覧を表示。利用者別の情報を一元化し、投薬・服薬ミスを防ぐソフト。