2015年3月12日木曜日

「デジタルマーケティング戦略強化セミナー」開催のお知らせ(終了しました)

~オムニチャネルから見える次世代の小売・流通革命~

ITやモバイルの普及により、消費者の購買行動は大きく変わりつつあります。ECサイトやモバイル、店舗など多様な購買チャネルを活用したショッピングスタイルが一般化する中で、お客様を理解しそれに合ったサービスを無駄なく実行することにより、低コストで売上増大が可能なマーケティングを実現することが可能です。

本セミナーでは、このようなオムニチャネル時代に小売・流通がどう変わりつつあるのか、ICTを活用したデジタルマーケティングを実践する上での実現課題や成功するポイント、最新事例についてご紹介します。


◆日時:2015年 3月14日(土) 14:00~18:00

◆会場:青森県観光物産館 アスパム 9F 「津軽」
(青森市安方一丁目1番40号)
http://www.aomori-kanko.or.jp/web/access.html

◆定員:30名(要事前申込)

◆参加費:無料

◆参加申込:下記URLリンク先よりお申し込みください。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/b882b2ad346345


▼主催:青森県

▼企画運営:株式会社サン・コンピュータ
※本セミナーは、青森県「ITビジネスアイデア開発支援事業」により開催いたします。


【プログラム概要】 (14:00~18:00)

---14:05-15:05 講演1---

ビジネスを成功に導くマーケティング変革 徹底解説
~Case Studyで学ぶオムニチャネル時代の顧客戦略とは~

昨年、話題となった「オムニチャネル」とは一体どのようなものなのか?多様化する消費者との接点で起こる事象と企業のマーケティング手法について具体的なECサイトでのショッピングをケースに解説しながら流通・小売業が本格的に取り組み始めているデジタルマーケティングの取組みやDMPといったデータ利活用の最新動向を併せてご紹介します。

富士通株式会社
統合商品戦略本部 ビジネスアプリケーション推進統括部
デジタルマーケティング推進部 マネージャー 西本 伸一 氏

---15:15-16:15 講演2---

データ分析で、お客様のこころをつかむ
~お客様の多様な価値観を理解する為のデータ活用術~

ITやモバイルの普及・進化により、コンシューマの購買行動は大きく変わりつつあります。コンシューマ一人ひとりが、商品に対する豊富な情報を持ち、商品選択、購買の意思決定をする。また、Webやモバイルでのショッピングなど、多様なチャネルを駆使し、時間と空間を超えた、多様な購買チャネルを活用したスタイルが定着する一方で、購買データにSNSや、Twitterなど、顧客の本音との接点情報の分析を加味することで、コンシューマの"気持ち"を知る取り組みも 可能になりつつあります。
本セッションでは、日立が手がけた実証実験の成果も交えながら、データ分析によるお客様の実態理解への取組みをご紹介します。

株式会社 日立製作所 
ソフトウェア開発本部 ビッグデータソリューション部 主管技師
加藤 二朗 氏

---16:35-17:35 講演3---

ビッグデータ時代のMicrosoft Azure と Excel の不思議な関係
~可視化によって得られる気づきとは?~

消費者の購買動向がモバイル機器とインターネットの更なる普及で、少しずつ確実にかわってきています。この情報戦ともいえる状態で、企業では「オムニチャネル」での販売戦略の成功事例が出始めています。
このセッションでは、それら事例の中でも、企業のみなさんが日頃お使いの「Excel」を中心として、クラウドの活用をご説明します。

日本マイクロソフト株式会社
デベロッパーエクスペリエンス&エバンジェリズム統括本部
テクニカル エバンジェリスト 畠山 大有 氏


▼お問い合わせ先
株式会社サン・コンピュータ(担当:風間・山田)
Tel:0178-21-1100

E-mail:itidea(at)sancom.co.jp
(メール送信の際は、(at)を@に変えてお送りください。)


▼PDF版のチラシは下記のリンクよりご覧ください。
http://firestorage.jp/download/9a0416d410d49ae6a702dfe5f66c4fe531ca0c8f





2015年3月9日月曜日

「あじがさわの未来を語ろう」開催のお知らせ(終了しました)

地方食材のプロモーションを手がけている株式会社シェフズバンク代表取締役桑原大輔氏をお招きし、鯵ケ沢地域の豊かな食材の生み出す食×ビジネスの可能性を検討し、10年後の理想的な鰺ヶ沢へ向けた一歩を踏み出しませんか?

▼日時:2015年3月9日(月) 13:00~18:00(開場12:30)
▼会場:鰺ヶ沢町中央公民館
▼参加料:無料

▼参加申込:下記URLリンク先よりお申し込みください。

▼主催:青森県
▼共催:鰺ヶ沢町
▼後援:一般社団法人 鰺ヶ沢町観光協会
▼企画運営:株式会社サン・コンピュータ
*本セミナーは、青森県「ITビジネスアイデア開発支援事業」により開催いたします。

▼プログラム
12:30    開場
13:00  開会
13:30  開会のご案内(プログラム説明)
14:00  話題提供『地方食材×プロモーション 食ビジネスのススメ』
          株式会社シェフズバンク 代表取締役 桑原大輔氏
14:30  ビジョン形成ワークショップ『10年後の理想的な鰺ヶ沢の姿を語ろう』
          ※ビジネス・暮らしの2軸から未来を展望する
15:30  休憩
15:40  食材発掘ワークショップ『収穫カレンダーをつくろう!』
16:40  休憩
16:50  食材活用ワークショップ『食材の活用事例を共有しよう』
          ※家庭料理や伝統料理の活用事例、レストランでの調理例等を共有する
17:20  プロジェクト形成の対話『10年後の理想的な鰺ヶ沢を実現するためにやってみたいこと』
17:50  対話のまとめ
18:00  終了

▼講師プロフィール
桑原大輔

株式会社シェフズバンク 代表取締役

情熱を持った「シェフ」の調理技術を確固たるビジネスにするため、レストラン起業・サービス開発のプロデュースを行う。
料理人が「シェフ」であり「起業家」であることを両立させるため、シェフが思い描く料理の付加価値と消費者のマインドを双方のコミュニケーションから見出していく「値決め食堂」など、個性的なコンサルティング手法を展開する。
また、地方食材の付加価値向上にも意欲を持ち、こだわりのある食材がこだわりのある消費者にマッチングするような消費ネットワーク開拓に挑戦している。こだわりを消費者に伝える手法として、食材やレシピのストーリーを強烈に記憶に焼き付けるブラインドレストランイベント「クラヤミ食堂」なども手がける。

▼お問い合わせ先
株式会社サン・コンピュータ(担当:川守田)
Tel:0178-21-1100
E-mail:renkei(at)sancom.co.jp
(メール送信の際は、(at)を@に変えてお送りください。)

▼PDF版のチラシは下記URLよりご覧ください。

   https://drive.google.com/file/d/0B2BaCdvwqKC1bEdlck1xX2Z2ajQ/view?usp=sharing





2015年3月2日月曜日

【開催レポート】サッカー×IT アイデアワークショップ

2週間にわたって、地域のサッカーが抱えている現状や課題・展望についてアイデアを出し合うワークショップを開催いたしました。
第2週目は「サッカー×IT アイデアワークショップ」。2月22日に開催した「サッカー×IT インプットワークショップ」で出た、地域サッカーの課題や展望を解決するアイデアを出し合うワークショップでした。

【開催概要】
▼日時:2015年2月28日(土)13:00~17:00
▼会場:八戸プラザホテル 別館アーバンホール(八戸市柏崎1-6-6)
▼講師:松坂匡克(まつさか まさかつ)氏(青森ゴール 代表)
     柴田侑幸(しばた ゆうこう)氏(NPO法人スタリオンスポーツエンターテインメント理事長/ノーザンライツ株式会社・ヴァンラーレTV制作チーム)
     砂金よしひろ(いさご よしひろ)氏(株式会社プレイズファースト 代表取締役)

まずは前回(2/22「サッカー×IT インプットワークショップ」)の振り返りと、今回のワークショップの説明からスタートしました。
今回のワークショップでは「IT活用で青森のサッカーを盛り上げる」をテーマに、前回のワークの成果を引き継いで課題選び・課題の深堀・手段の検討等をします。

次に、インプットとして「スポーツ×ITの活用事例」を砂金よしひろ氏から紹介していただきました。

≪サッカー以外のスポーツ×IT≫

●データバレー
 2010年頃にバレーボール日本女子代表が活用したことで話題になったデータバレー。
 アタックの決定率やスパイク位置・角度等を視覚化して分析しています。

●iPhoneのアメフト普及活用
 Eラーニング(指導者育成)や観戦に来た観客の興奮を冷まさせないような工夫がなされています。

●NBA 選手のトラッキング
 NBAではカメラ6台を使ってほぼリアルタイムで選手の動きをトラッキングできるシステムを導入しているそうです。
 選手がどれくらいシュートを決めたか、どんなスピードで移動していたかをインターネットで公開しているので、監督やコーチだけでなくファンも情報を見られます。
 新しい楽しみ方として、ファンを楽しませているとの事でした。

砂金氏は、スポーツのIT活用について「海外の方が進んでいる印象がある。データバレーをサッカーでも導入できれば面白いのでは、と考えている。」と話していました。

≪サッカー選手×IT≫

●アディダス マイコーチスピードセル
 靴の中に小型デバイスを入れ、練習や試合が終わった後にデータを収集。
 収集したデータを分析します。選手は靴底にデバイスを入れて終わった後にデバイスを取り出せばいいだけなので負担が少なくデータが収集できます。

「データだけだとわかりにくいかもしれないが、映像と一緒に活用すればわかりやすいのでは、と思った」と砂金氏はコメントしていました。

●アディダス マイコーチスマートボール
 ボールに内蔵されたセンサーによって、ボールの軌道やキック力の強さなどが測定できる。
 アディダスの商品が最近面白いという事で事例を紹介してくださいました。

また、先週の「サッカー×IT インプットワークショップ」でご紹介いただいたRaspberry Pi(ラズベリーパイ)とLeap Motionを再度持ってきていただきました。

●Leap Motion
 https://www.leapmotion.com/?lang=jp
 センサーの上に手をかざすと画面を操作できるデバイス。
 サッカーへの活用方法はこれから考えられたらいいと思っているとの事でした。

●ラズベリーパイ
 手のひらに載るほどのサイズの超小型ボード型コンピューター。
 ロッカールームやベンチにデータ収集用の機械として活用する事が出来るのではないか、と考えていると話していました。

砂金氏は「事例としてはいくつか紹介したが、サッカーではこれからアイテムやソフトウェアが出てくるだろう、開発途中の分野なのだと思う。監督側の視点でいろいろ調べていたが観客側の視点でアイテムやハードを考えられたら、と思っている。」と話していました。

また、柴田氏より補足として「他の種目と違った特徴や難しいところを今回考えられればより充実したワークになるのではと思う」とのお話もいただきました。

「スポーツ×ITの活用事例」について聞き、いよいよグループワークに入ります。

(1)2つのチームに分かれて深堀したいテーマを選択(20分)
 最初に前回のワークの中から「必要だと感じていることが実現したらどうなるか」で挙げられたアイデアを今回のお題として選びました。

各グループが選んだテーマは以下の通りです。

グループA「選手とサポーターの距離を近づける」
  グループB「地元愛が高まる」

(2)バリューグラフ(30分)
 バリューグラフとは、よりよい解決法に到達するために当初のコンセプトの狙いに対してさらに上位の目的と、目的を果たすための別なアイデアを考えるワークです。
 より上位の目的を考えることで、問題が解決できれば詳細にこだわらなくなり、「なぜ」と聞くことでより上位の目的が明確になります。
 また、段階的に目的を識別する事でその後でそれを満たすクリエイティブな代替案を考える事が出来ます。
雑談も交えながら、テーマへの有効的なアプローチ方法を考えていきました。


 残り10分というところで各チームに進捗状況を聞くと、

Aチーム:問題は見えてきたがまだハッキリとはできていない。
Bチーム:いい感じに煮詰まってきた

 とそれぞれ話していました。
 その後、ITを使って実現できそうなアイデアをグループで話し合います。

(3)アイデアシート作成
 バリューグラフの中で出た中から選んだアイデアをより具体的なものに落とし込みます。
 多い人だと4枚ものアイデアシートを書き込んでいました!


(4)ブラッシュアップワーク(1人7分)
 各グループで最初に発表する人を決め、発表した後に左隣の人が付け足しのアイデアをしていきます。付け加えの前に「そのアイデアいいね!」と声をかけます。この流れを2周します。
 コメントを2周したら次の人が発表し、どんどん回していきます。
 最初はぎこちなかった様子でしたが、進んでいくうちに自然と笑顔がこぼれ和気藹々と進んでいきました。


(5)アイデアスケッチ清書
 ブラッシュアップワークで付け足してもらった意見を反映して、アイデアスケッチをさらに魅力のあるものにしていきます。



(6)手法分析ワーク「アイデアを実現するために必要なもの(主に人・情報)」の付け加え(3分)
 実現させるために必要な要素(どんな情報があればいいのか、どんな人物がいればいいのか)を、付箋を使ってアイデアスケッチに付け加えます。

(7)発表
 グループの中で一人発表者を選び、各グループから一人ずつ発表しました。

●心を一つに 日めくりアプリ365
 ・選手・ファンが一体感を生み出し、同じ目標に向かって意思統一を図るアプリ。
 ・タッチすると選手の動画と共に今日の格言が流れる。
 ・アクセスした数がHP上で分かり、J昇格への盛り上がりが可視化でき、さらにファンを広げる。
≪実現するために必要なもの≫
 ・アプリ制作者(エンジニア)
 ・資金(スポンサー)
 ・ヴァンラーレ八戸の許可、温かい協力


●チケット、グッズ、食べ物etcが買えるアプリ
 ・アプリでチケットを買うとポイントが付く
 ・ポイントと商品が交換できる
 ・ハーフタイムでヘビーユーザーが分かる
 ・アプリがチケットの代わりになる
 ・いいネ!の数が選手別で分かる
 ・全試合をアプリで買うとグッズがもらえる
 ・会場の屋台や市内の飲食店でもポイントがもらえる
≪実現するために必要なもの≫
 ・資金
 ・アプリ開発者
 ・グッズ開発


二人の発表を聞き、全プログラムが終了いたしました。

サッカーのみならず、地元のスポーツがITで更に盛り上がっていくことが期待できるような素敵なアイデアがたくさん出ました。
今回のイベントだけで終わらせるのではなく、是非今後のスポーツ×ITや地元のスポーツ振興にアイデアを活用していきたいですね。

2015年2月28日土曜日

「サッカー×IT アイデアワークショップ」開催のご案内(終了しました)

2月22日に開催した「サッカー×IT インプットワークショップ」で出た、地域サッカーの課題や展望を解決するアイデアを出し合うワークショップです。
地域のサッカーの振興に貢献できるようなアイデアを出し合い、今後に繋がるアウトプットを一緒に考えませんか?

▼日時:2015年2月28日(土)13:00~17:00
▼会場:八戸プラザホテル 別館アーバンホール(八戸市柏崎1-6-6)

▼定員:20名(要事前申込)
▼参加費:無料

▼参加申込:下記URLリンク先よりお申込みください。
 http://goo.gl/XZPph0

▼主催:青森県
▼後援:八戸学院大学
▼企画運営:株式会社サン・コンピュータ
*本セミナーは、青森県「ITビジネスアイデア開発支援事業」により開催いたします。

▼プログラム
 13:00~13:30 インプットワークショップ振り返り
 13:30~16:30 アイデアワーク
 16:30~17:00 アイデア発表

▼お問い合わせ先:株式会社サン・コンピュータ(担当:山田・中里)
 Tel:0178-21-1100
 E-mail:itidea(at)sancom.co.jp
(メール送信の際は、(at)を@に変えてお送りください)

▼PDF版のチラシは下記URLよりご覧ください
 https://drive.google.com/file/d/0B4smMJaW6ECfRXVjLWtCbVhWTlk/view?usp=sharing








2015年2月24日火曜日

【開催レポート】ものづくり×ITセミナー「次代を拓くIoTの世界」

青森県内、特に三八地域でのものづくり企業とIT関連企業の連携促進を目的に、両分野の融合の事例として、IoT(Internet of Things/モノのインターネット)を題材とした『ものづくり×セミナー』を開催致しました。

同領域で活躍する第一人者の講師陣が八戸に結集!オープンソースのソフトウェアとハードウェアを融合した、次世代のものづくりについて熱く語って下さいました。


◆日時:2015年 2月 20日(金)13:00~17:00

◆会場:会場:グランドサンピア八戸 会議室「寿」

◆参加者:17名

◆参加費:無料

◆主催:青森県 / 共催:あおもりIoT研究会

◆企画運営:株式会社サン・コンピュータ


講演1:Project Araとものづくりの未来 ~新しい生産のスタイルと地方の可能性を考える~
講師:丸山不二夫 氏(日本Androidの会 名誉会長)

トップバッターは、日本Androidの会 名誉会長である丸山不二夫先生。
Googleによって開発された、モジュールパーツ組み立て式のAndroidスマートフォンであるProject Ara(プロジェクト アラ)を中心に、未来のものづくりと地方の可能性についてご講演いただきました。



◆Project Ara -- 60億人のためのスマートフォンを作ろう!

これから10年で、世界の携帯電話はスマホに置き換わる。それは世界のほぼすべての人がインターネットにつながるという意味を持っています。それが、Next Billions。これは世界史的な大きな転換点なのだそうです。

価格面で優位性を持つAndroidは、スマホの普及に貢献していると同時に、インターネット拡大の推進役と、新しいWeb技術の最大のプラットフォームという二つの役割を担っています。そんなAndroidの普及を進めるためにも、価格を安くする必要がある。出来るだけ安いスマートフォンを、出来るだけたくさんの人に普及するという目標を持ったプロジェクト、それが、Project Araなのです。

Project Ara の第一の特徴は、Androidスマートフォンをモジュール化して、それぞれのパーツを組み立てるとスマートフォンが出来るというもの。現在のスマホごと買い換えるという方式に比べて、必要な部品だけを変えることが可能なエコなシステム。
そして第二の特徴としては、モジュールを作るための道具をオープンソースという形で無償で提供しようというところ。Araモジュールの設計・開発・テスト・製造(3Dプリンターのデータ作成)まで、全てこなす万能ツールが、オープンソースで無償提供される。これはものづくりの世界に大きなインパクトを与えるものです。

誰もが簡単にスマートフォンを作ることが出来る。そんな未来が、もうそこまで来ています。



◆これからのものづくりの未来と地方の可能性

ドイツ、アメリカ、中国等、世界各国は急速な勢いで製造業に回帰しています。国家レベルの取り組みのみならず、メイカーズムーブメントといわれるデジタル製造の草の根運動が大きな広がりを見せている。そして3Dプリンターのオープンソース化で、誰もがものづくり出来る時代に。

クラウドと3Dプリンターを活用して、アイディアを世界中から集め、製造は地方に展開されたマイクロファクトリーで行う。その結果、地域に雇用が生まれ、資源の節約につながる。
ものづくりは、地域で!
そんなものづくりの未来のお話を聞かせていただきました。

◆Project Ara –- 新しいものづくりのエコシステムへの期待

未来のものづくりの中心にあるのが、IT技術とものづくりの結合。そしてオープンソースのソフトウェアとハードウェア。
これからは、個人がものを作る時代。新しい形での、地方でのものづくりの再生。
ITに詳しい若手と、ものづくりに詳しい中高年との交流と協力が新しいエネルギーを生む。

地方でのものづくりをテコ入れしよう。
コミュニティで、地域で、小さくてもいいから地方でものを作る。
自分たちでものを作ろうという人たちを増やそう。

新しいものづくりの波が生まれている。
そういうビジョン、夢を持って進んでほしい。
いまが変化の時なのだから。

地方に在住する者にとって、とても元気の出るメッセージをいただきました。
丸山先生のお話から分かったのは、大きな工場で大量生産するという、これまでのものづくりが転換期を迎えているということ。これからは個人が、誰もがものづくり出来る時代に。それは同時に、地方でのものづくりに大きな可能性が秘められていることをひしひしと感じるご講演でした。


講演2:「ウェアラブルコンピューティングの最前線 + 青森県ウェアラブルプラン」
講師:塚本昌彦 氏(神戸大学大学院 工学研究科電気電子工学専攻 教授)

続いては、「ウェアラブルコンピューティングの伝道師」の異名を持つ、神戸大学大学院の塚本昌彦教授。ご自身も24時間ウェアラブルコンピュータを身に着けて生活していらっしゃると伺っておりました。もちろん、装着しております!ウェアラブル!!しかも、腕にも!!!



塚本先生には、ウェアラブルコンピューティングの最前線と、何とウェアラブルを使って青森で何が出来るかをご講演いただきました。

◆世界のウェアラブル事情

ウェアラブルが世界的に注目されるようになった火付け役は、何といってもGoogle Glass。ただカメラが内蔵されているため、個人情報、セキュリティ、プライバシーの問題が生じてなかなかビジネスとして進めるのが難しいのだそうです。
メガネ型のヘッドマウントディスプレイ以外に牽引役となっているのが、時計型。その他にもリストバンド型やリング(指輪)型、イヤホン型、チェストベルト型、服型デバイスというものも。そういったウェアラブルデバイスを用いて、ヘルスチェック目的にユーザの活動量のデータを収集して可視化するサービスは既にありますが、保守点検、遠隔操作、作業記録・・・等、デスクワーク以外でも、すべての人が業務支援にコンピュータを使うようになる時代に。自治体でも、ウェアラブルを使って行政サービスや町おこし、一次産業支援などを行うようになるだろうとウェアラブルの未来について語って下さいました。

◆青森で何ができるか?

そして、ここからがスゴイ。何と塚本先生は、青森に関する書籍を多数購入して予習し、「青森ウェアラブルプラン」を発表して下さいました!いやはや、青森への愛を感じます。青森県民を代表して、厚く御礼申し上げます!

塚本先生曰く、全国ランキングを調べると、青森県は不健康な指標でナンバーワンが多い!平均寿命も最下位。青森県民は、雪と車生活と美味いものが原因で屋内にこもりがち、喫煙や塩分、運動不足が原因で不健康な生活を送っていると鋭い考察をされていました。

これからは青森でウェアラブル!雪が降っていてもウェアラブルを付けて外に出て、日本一不健康な青森県民の健康を取り戻せ!

◆青森ウェアラブルプラン!

スペース上、全部ご紹介できないのが誠に残念です。私の独断と偏見で一部ご紹介させていただきます。



▼青森県民はウェアラブルで生活改善を!
生体センシングで運動量、血糖値、血圧を測定して見える化。食べ過ぎ、飲みすぎ、塩分の管理。禁煙、運動支援。ウェアラブルを使って皆で健康管理!

▼Eスポーツ!
従来スポーツやこれまでにない新しいスポーツで、Eスポーツ先進県を目指す!皆で健康になろう!総合型地域スポーツクラブでEスポーツを推進する。青森でフルマラソンはなかなか行われていないので、ウェアラブルデバイスをフルマラソンに導入する。

▼津軽vs南部でAR戦争 (注:AR=現実環境にコンピュータで情報を付加提示する技術)
相撲にARを導入。ウェアラブルを付けて相撲を見ると色んなもの(ぶつかった時の火花とか)が見えるとか。津軽vs南部でAR戦争したら面白いのではないか。

▼ねぶた・ねぷたを電飾服で
八戸三社大祭でも、えんぶりでも!皆で光を取り入れた電飾ダンスを踊る。

▼ウルトラマンファッション
ウルトラマンのデザインを手がけた人物は青森県出身(私知りませんでした・・・)。ウルトラマンファッションでウルトラマラソンを。

▼ウェアラブルファッション甲子園
弘前のファッション甲子園をウェアラブルで。りんごウォッチ、りんごグラス。

▼その他、有用なツールを県外輸出
「だじゃれ好き」⇒だじゃれつぶやき支援ツール
「テレビに青森弁にテロップが入る」⇒音声認識、テロップ入れツール
家計簿を考案(羽仁もと子)⇒ウェアラブル家計簿
「じょっぱり」センサー⇒どれだけ頭を下げないか?

まだまだ発展途中のウェアラブル市場、このような型にはまらない柔軟なアイディアがとっても大切なんだ~!と実感致しました。だからこそ、ウェアラブルというものは早いもの勝ち。いち早く真剣にやったところが目立って、そこからビジネスが立ち上がっていくのだとか。

青森県ウェアラブルプランに拍手!塚本先生、ありがとうございました。


講演3:「東北発ITベンチャー、ものづくりへの挑戦」
講師:佐々木陽 氏(株式会社GClue 代表取締役)

最後のご講演は、ソフトとハードの融合で新たなものづくりにチャレンジしている、株式会社GClueの佐々木陽氏。佐々木氏には、オープンソース・ハードウェアの世界的な潮流とご自身の取り組みについてご講演いただきました。



◆オープンソース・ハードウェアというジャンル

オープンソースは、もともとLinuxに代表されるソフトウェアの世界でのムーブメントでした。
ソフトウェアの設計図にあたるソースコードを、インターネットなどを通じて無償で公開し、誰でもそのソフトウェアの改良、再配布が行えるようにする。同じようなことが、ハードウェアの世界では2000年くらいから起きているのだそうです。

◆世界的な流れ

原点となるのは、2001年にMITの教授が「あらゆるもの」を作るために立ち上げた、工作機械(3Dプリンタやカッティングマシンなど)を備えたFab Lab。この活動がどんどんFab Labとして世の中に大きな影響を与えていきました。2002年に電子部品モジュールを作り始めたSpark Fun Electonics社、2007年にイタリア人が中心となって開発されたArduno(アルデューノ)というオープンソースな試作品製作のプラットフォーム、2008年にイギリスの大学教授が作ったオープンソースハードの3Dプリンター、2012年にイギリスで生まれたラズベリーパイ・・・等々。
最近では、2014年にMetaMorphという新しい開発支援ツールにより、ハードウェアの開発スピードを現在の30%まで効率化するという目標も作られているのだそう。

いずれの取り組みも、シリコンバレーではない地域(しかも田舎)で起きている、小さな集まりから始まって広まっていったのが大きな特徴。これにはオープンソース・ハードウェアという文化的背景が大きく関わっているのですね。

◆オープンソース・ハードウェアとは

『設計図が公開されたハードウェアであり、その設計図やそれに基づくハードウェアを誰もが学び、改変し、領布し、製造し、そして販売できる。』

オープンソース・ハードウェアの特徴としては、特許という概念がない、作ったものはすべて公開する。会社というよりはコミュニティというものが重要になってくる。Ardunoという基板で、ホームセンターで買える材料を使う。
工場の機械そのものを作る、自分の作りたいものをすぐ作る、そして少量多品種。これらがこれからのものづくりのキーワードなのだそうです。

◆僕たちの取り組み

「まずやりたいことは、工場を作りたい。まず自分たちで作れるようにならないといけないと、会津若松で蔵を借りた。少量多品種スタイルに合った工場そのものを作りたい。蔵の中でやっているのは、ハードウェアの地産地消。蔵の中で使うすべての材料を自分で作る。自分で作れることに気づくことで、新しい可能性を見出すことを目指している。」

更なる可能性として佐々木氏が目指しているのは、地域リソースの最大化。地元でものづくりをやっている知見や感覚、センスと、自分たちがやっている新しい工場のスタイルを上手く融合できないかと、会津漆器を作っている人たちや大学ベンチャーと連携しているのだとか。
もう一つのチャレンジは、60歳以上のものづくりプロフェッショナルに講師として蔵に来ていただきワークショップを開催するというもの。海外移転のために閉鎖された工場で働いていたプロフェッショナルの知見をも活かそうという試みです。こういった取り組みは、青森でも大きなヒントになりそうですね。



素人の発想としては、大量生産の方が、特許を取った方が儲かるのでは?と考えてしまうのですが・・・。オープンにすることで特許製品より安価な価格で供給可能になる、Webやソーシャルの普及により、オンデマンドによる少量多品種のビジネスモデルが可能になった、マニアックになればなるほど世界中から注文が来る、等々。

ものづくりのあり方のみならず、ビジネスモデルそのものが変革している。そして、このような東北発IT×ものづくりベンチャーの取り組みを、青森でも根付かせたいと思いました。


パネルディスカッション
パネリスト:丸山不二夫 氏、塚本昌彦 氏、佐々木陽 氏
モデレーター:木暮祐一 氏(青森公立大学 経営経済学部 准教授)

ここからは、青森公立大学の木暮祐一先生が司会となって、ご講演いただいた先生方とパネルディスカッションです。



木暮:本日は、丸山先生からProject Ara、塚本先生からウェアラブル、佐々木さんから3Dプリンターのお話がありましたが、キーワードはIoTでしたよね?ものづくり×IoTで重要なのは、デバイスがインターネットを介して情報がやり取りされる。で、ビジネスにつなげるにはその先のアイディアが問題なのかなと思うのですが。通信を使って情報を収集して、その先に何があるのかをプランニングできれば面白いことができるんじゃないか。

丸山先生からお話があったProject Araは、スマートフォンをモジュール化して、パーツ化して組み立てられるようにするプロジェクトでしたが、その可能性について聞かせて頂きたい。青森では、製品というよりは部品を作るメーカーも多いので。

丸山:スマートフォンの世界で何が起きているのかというと、1つのチップの上にシステム全部の部品を載せるワンチップ化が進んでいる。ただこれだと、1~2年で進化する部品もあればまだ使える部品もあるという矛盾が生じる。携帯全体ではなくモジュールだけ買い換えれるようにするのがAraの方向性。部品との関係でいうと、日本はスマートフォンの競争には勝てなかったが部品の半分以上は供給している。部品をモジュールで作れれば、付加価値を付けて高く売ることも出来る。携帯産業に進出するのはとても難しいが、付加価値の高い部品に特化した市場を生むこともできる。それがAraの1つの可能性。

木暮:パーツパーツに色々な機能を持たせて組み合わせる、必要な部品だけ差替えられる、そういうことが可能になるんですね。

丸山:携帯モジュールを皆で作ろう、というのがAraの大きなスローガン。プロジェクトのムーブメントの一因として皆で参加しよう、というのがメッセージ。ものづくりに特化した、今までにはない流れだと思う。

木暮:モジュールを作る上で、数が出ないと単価が下がりませんよね。製造コストを下げる上でどんな工夫が必要ですか?

佐々木:工場に頼むと、コストが結構かかる。大量に作らないと。作る機械が高いので。このモデル自体を変えないと、Araは単価が高くなってしまう。そもそものアプローチを変えようとしているのがAraの方向性だと思う。ストアからオンデマンドで消費者に届けるまでのロジスティックを全部Web上でGoogleが完結しようとしているのではないか。従来のビジネスモデルでは必然的に高くなるものを安くしよう、というのがAraの大きなチャレンジ要素だと思っている。

木暮:ウェアラブルも数が出ないと浸透しませんよね。

塚本:今までウェアラブルにはハードルが沢山あって。大きさとか重さとか、中のコンテンツ、アプリケーションとか。そのような中出てきたGoogle Glassも上手くいかなかったり。これからもチャレンジは続く。ビジネスが立ち上がるまではコストもかかるので。立ち上がりのきっかけがあれば一気に普及すると思うが。進化したスマホの部品も使えるので、10年前に比べればはるかにウェアラブルデバイスは大量生産しなくても低価格を実現できるようにはなっている。Araの部品を活用してウェアラブル展開という可能性もあるのではないか。



木暮:コストを下げるという意味では、ニューロスカイという会社の、頭につけて脳波を測るセンサーが付いている製品がここにあります。もともとゲーム用に作られたものだが、それでは売れないのでα波やβ波でリラックス状態か緊張状態かを測定して耳を動かしちゃおうとなった。耳を付けたおかげで大ヒットして、値段は8,000円くらい。Google Glassの10万円と比べるとこれはすごい。値段を下げたいい事例なんじゃないかと。

ウェアラブルはIoTとのつながりが大きいですよね。情報を得る部分と、ネットに情報を送る部分でIoTと絡めてどんなことが期待できそうですか?

塚本:生体情報を取って活動量などをネットに上げるというのは既に行われていますから、ウェアラブルもIoTの一種とみなすことも出来ますし、ウェアラブル以外のIoTと連携することで、今まで気づかなかったことが分かるという使い方もあるんじゃないか。

木暮:例えばiPhoneはヘルスケアというアプリをiOS8から入れた。腕時計型のデバイスから情報も取れますし、Wifiの体重管理アプリのデータを全部ここに集めることも出来る。SleepサイクルというiPhoneアプリは、眠りの浅い深いを判別して、目覚ましを設定すれば直前の最も眠りの浅いところで起こしてくれる目覚まし時計アプリにもなっているし、睡眠の深さも全部記録してグラフ化できる。こういったプラットフォームに合わせてセンサーを作れば、世界にモジュールを販売することも可能。Araはハードのプラットフォームですし、これはソフトとハード両方連携できるプラットフォームだと思う。そういう意味でアメリカ企業はプラットフォーム化するのが上手い。

塚本:そういうところは、日本は弱い。プラットフォームを握られるから、なかなかビジネスの一番の美味しいところが握れない。OSとかプラットフォームとか。

木暮:あと日本は、非常に法律が厳格な国で、なかなか実験しづらい。法規制をどうクリアするか、特区制度を使えないか?何か良い方法はないだろうか。
例えばヘルスケアや医療に関しては、薬事法がありますよね。昨年から改正されましたが。これまではソフトウェアだけの単体の医療器は認められなかったが、スマートフォンアプリだけの医療器も認可されれば合法的に使えるようになるのでは。ずいぶん世の中は変わりつつある。2020年は非常に良いきっかけの年なので、IT業界のみならずものづくりでもいいタイミングになってくるのではないかと思う。

丸山:1月にAraの開発者の会議があったが、モジュールで一番質問が多かったのは、医療用のモジュール。日本では薬事法の問題があるが、後進国向けに非常に安い医療器械を開発して売り込み、先進国では富裕層の個人向けにプライベートの医療器として2重の商売をやっていたり。

佐々木:以前、医療機器の開発をやっていた時期があったが、アメリカでも同じように法律で頓挫する。医療系は技術の話と政治の話が明確に分かれていて、生体情報は色々な方法で簡単にどんどん取れるようになっているが、治療で使うとなると薬事法のアプローチが必要になってくる。医療器をオープンソース・ハードウェアで作ることは技術的に十分可能でも、医療行為となると大きな障壁がある。なので薬事法適用外のヘルスキット向けの医療器を作るとか、そういう方法もある。



木暮:日本はヘルスキットが知られていないが、アメリカではヘルスキットに蓄積されたデータを活用して健康維持に使っている。日本ではヘルスキットを治療目的で使えないが。あくまで参考程度。いまメガネ型のウェアラブルを付けましたが、ウェアラブルは体に付けるものなので、ブレイクのきっかけはやはり、生体情報なのかなと思いますが。そういう意味で日本は壁が大きいのかなと。これは脳が活性化するヘッドセッド。電流が流れるらしいですが。アメリカではこんなものも発売されている。最初は冗談のようでも、何かのきっかけでビジネスとしてブレイクすることがある。トライアルは重要。

日本でIoTを活用した新たなビジネスを生むには、法律の規制や製造コストの問題など、様々な障壁がありますが、これを打開して商品としてブレイクさせるために必要なのは、斬新なアイディアや継続的なトライアルなのですね。

セミナーの最後は、様々なデバイス製品を体験しながら、講師陣と交流タイムです。



本日はIT×ものづくりの未来や地方での可能性について、第一線でご活躍されている先生方から貴重なお話を聞かせていただきました。遠路はるばる八戸にお集まりいただいた先生方に感謝です。

青森を、IT×ものづくりで盛り上げていきましょう!

2015年2月23日月曜日

【開催レポート】サッカー×ITインプットワークショップ

地域のサッカーが抱えている現状や課題、展望は何でしょうか。
三八地域でサッカーに携わる皆さんと一緒に、地域のサッカーがどのような課題や展望を持っているか、どのように解決できるかについてアイデアワークショップを二週間連続で開催します。
第一週目は「サッカー×IT インプットワークショップ」です。

【開催概要】
▼日時:2015年2月22日(日)13:00~17:00
▼会場:八戸ワシントンホテル ワシントンホール
(八戸市十三日町7 9階)
▼講師:松坂匡克(まつさか まさかつ)氏(青森ゴール 代表)
     柴田侑幸(しばた ゆうこう)氏(NPO法人スタリオンスポーツエンターテインメント理事長/ノーザンライツ株式会社・ヴァンラーレTV制作チーム)
     砂金よしひろ(いさご よしひろ)氏(株式会社プレイズファースト 代表取締役)
松坂匡克氏

柴田侑幸氏

砂金よしひろ氏

最初に地域のサッカー事情について、青森県サッカー&フットサル情報誌「AOMORI GOAL」を発行している青森ゴールの代表・松坂匡克氏と、ビーチサッカーをはじめとしたスポーツとエンターテインメントを中心とした地域のネットワーク活性化等を図る事を目的に活動しているNPO法人スタリオンスポーツエンターテインメント理事長であり、ノーザンライツ株式会社・ヴァンラーレTV制作チームに所属している柴田侑幸氏からお話をいただきました。

①青森ゴール 松坂氏
地元・八戸で小中高と部活動でサッカーを続けたあと、一時サッカーを断念しましたがその後さまざまな職業を経験している内にサッカーへの情熱が再び湧きあがり、2009年に雑誌「AOMORI GOAL」を創刊されたそうです。

松坂さんには地域サッカー雑誌の仕事を通して感じた課題・疑問を挙げていただきました。

≪地域サッカーの課題・疑問≫

■なぜトップレベルの試合が出来るスタジアムがないのか

■子供たちはトッププロを目指す夢を持つことが出来ているのか
(プロになれない場合の道筋も用意してあげるべきではないか、雑誌の方でもそういった道に進んだ人を紹介しようかと考えていると話していました)

■Jリーグを目指しているクラブは今のままで実現できるのか


②NPO法人スタリオンスポーツエンターテインメント理事長/ノーザンライツ株式会社・ヴァンラーレTV制作チーム 柴田氏
「サッカー×ITの活用例」の紹介ということで、最近の話題から、Jリーグがトラッキングシステムを導入したニュースを最初にご紹介いただきました。
この他にも以下のような例を挙げていらっしゃいました。

●Jリーグの観戦者調査
 観戦者がどこから来たか、誰と来たか、どういうところでJリーグの情報を得ているかなどのアンケート結果を分析する。リーグに来るお客さんの客層を把握し、グッズ販売の傾向などに役立てているそうです。

●試合映像を活用した技術・戦術分析・モチベーションビデオの導入
 相手の試合映像を見て戦術分析をしたり、自分たちのモチベーションを上げるためのビデオを試合前に見て気持ちを盛り立てたりしている。

●SNSを活用した広報戦略
 SNSを使う事で試合結果などをファンに簡単に共有できるようになった。

●ヴァンラーレTVインターネット版
 ヴァンラーレとノーザンライツ(株)が業務提携して実施しているYouTubeを活用した広報番組。
 ノーザンライツ(株)は元々インターネットリサーチなどがメイン業務でしたが、代表の「八戸へ地域貢献をしたい」という思いから実現したそうです。
 試合のダイジェスト映像、インタビューだけでなく選手やクラブの活動に関する様々なコーナーを配信しています。番組を見た人が、クラブに興味を持ち、スタジアムへ実際に足を運ぶようになることを目標にしているとの事でした。
 番組を見て興味を持った人がヴァンラーレの試合を見に来てサポーターになり、スポンサーが増えればいいと考えている、とお話していました。
  
お二人からサッカー事情について聞いた後、さらに詳しく知るための質疑応答を行いました。

司会:地元の人にとって、サッカーはどのように見られているのでしょうか。
松坂氏:子供のサッカーチームは保護者が盛り上げている。一番サッカー熱が盛り上がるのは日本代表の活躍によって。地域においては地域のサッカーチームが盛り上がっているといってファンが増えているというのは見られていない。少しずつファン層は増えている。
柴田氏:二年半ほど番組に携わっている中で一番盛り上がるのはイケメン・美女というところ。ヴァンラーレのイケメン選手の紹介や美女を探してヴァンラーレガールとして紹介するなどして人気が出ることはある。

司会:広告主がサッカーを応援する一番のファクターは何ですか。
松坂氏:費用対効果があるかといったらまだないと思う。理屈なしに青森ゴールを通じてサッカーを盛り上げたいという気持ちで広げているような感じ。

司会:(参加者の学生プレイヤーに対し)サッカーを志しつつ今後こんなことをしたいというビジョンはありますか?
参加者:青森にチームがあれば地元でやりたい。
司会:青森に女子のプロサッカーができそうな風潮はありそうですか?
松坂氏:なければだめだと思う。観光資源の大きな一つになりうる。

司会:アマプロの人たちがサッカーをしていると聞いても娯楽として見に行く人はなかなかいない。チケットを屋台で買って見に行くチームが青森にありますか?
柴田氏:去年からヴァンラーレでスタートした。

司会:盛岡だとアイドルグループが農業をやるなど、売り手のキャラクター性を生かして宣伝しているところがある。サッカーでもそういう動きはありますか?
柴田氏:女子選手が泥んこサッカーをした後田植えをし、できたコメを地元の人に振舞って宣伝等しているチームがある。

また、参加者の皆さんからサッカーを始めた理由について聞きました。
周りの人に誘われて始めた、影響されて始めた、という方が多かったです。

先ほどヒアリングした内容を踏まえ、課題出しワークを始めます。
サッカーの課題や疑問を出していただいた二人にもチームに入ってもらってデザイン思考型のワークショップをします。
  
(1) サッカーを楽しむうえでの課題は何か(プレイヤー・観戦者視点)(15分)

「会場の設備が整っている」「BGMがあると盛り上がる」というアイデアの他にも「イケメンマネージャーがいるとテンションが上がる」「美人のチアリーダーがほしい」といったアイデアも出ていました。

(2) どのくらいの期間で実現してほしいか振り分ける

2015年から2020年まで期間を設定し、どの課題がどれ位の期間で実現してほしいかを振り分けます。

(3) サッカーを楽しむために必要なことが実現すると何が変わるか?(20分)

(1)で出したアイデアが実現するとどう変わるかについてアイデアを出し合います。

(4) 2×2 観戦者とプレイヤー側、どちらに比重が大きい課題か分けるワーク

(2)で実現してほしい期間で振り分けましたが、それにプラスして出したアイデアは観戦者とプレイヤーのどちらに比重が大きいかについても振り分けました。

(5)「実現すると何が変わるのか」で出たセンテンス以外に実現するための他の手法は考えられないか(20分)

(1)を実現するための手法に別のやり方がないかを考えます。なかなか難しいようで、グループでどんな手法が考えられるかよく話し合いながら進めていました。

アイデアワークをした後、砂金氏から「IT事例紹介」をしていただきました。
普段砂金氏が子供たちに教えているScratchを使ったプログラミングの紹介からスタートしました。
Scratchとは、初心者が最初に正しい構文の書き方を覚えることなく結果を得られるプログラミング言語学習環境のことです。視覚的にプログラミングを学べるという事で人気のあるプログラミングです。
iPadでも体験できるという事で、参加者の方に実際に触れてみていただきました。

次にデバイス紹介をしていただきました。
紹介していただいたデバイスは以下の通りです。

●Leap Motion:センサーの上に手をかざすと画面を操作できる。

●ハコスコ:段ボール製のビューワーにカメラモードにしたスマートフォンをセットすると手軽にバーチャルリアリティ体験ができる。

●hue(ヒュー):ライトの色や明るさをスマートフォンで操作できるLED照明。

●ドローン:3時間の充電で5分間飛ばすことができる。スマートフォンで簡単に操作が可能。

●表情によってスマートフォンの画面の色が変化するセンサー
話し手がいつ感情をこめているのかの数値化を現在試作で作っているそうです。

●心拍数を図るデバイス:胸にデバイスを装着し、Bluetooth経由で心拍数を図ることができる。4000円くらいで購入できるだけでなく、自作するのも簡単だそうです。

●sphero(スフィロ):ボール型の光るデバイス。Bluetoothで接続したスマートフォンで操作するとコロコロと転がる。
スフィロにモップを付けると簡単なお掃除ロボ代わりになると紹介していました。

砂金さんは、プログラムやおもちゃは使い方によってどんな問題でも解決できると話していました。また、楽しんで問題解決することが重要ともおっしゃっていました。

IT事例紹介を聞いたら、いよいよ最後のワークです。

(6) 実現のためにITを使った手法は考えられないか(10分)

先ほど出したアイデアを実現するためにITを使った手法がないかを考えます。砂金さんのワークでITで色々な事が出来ると学びましたが、実際どのように活用できるか悩んでいる参加者も多かったようです。

参加者の皆様に、今日出た実現してほしいアイデアの中から自分が一番実現してほしいアイデアに星マークを書いてもらい、終了となりました。

講師を務めてくださった砂金様、松坂様、柴田様、そして参加者の皆様、本当にありがとうございました。

今回出たアイデアや課題は、2月28日(土)に開催する「サッカー×IT アイデアワークショップ」の素材として活用します。
イベントに関する詳細は下記リンクよりご覧ください。

2015年2月22日日曜日

「サッカー×IT インプットワークショップ」開催のご案内(終了しました)

地域のサッカーが抱えている現状や課題、展望は何でしょうか。
三八地域でサッカーに携わる皆さんと一緒に、地域のサッカーがどのような課題や展望を持っているか話し合います。
スポーツで活用できそうなIT技術やサービスについての勉強会も同時に開催いたします。

▼日時:2015年2月22日(日)13:00~17:00
▼会場:八戸ワシントンホテル ワシントンホール(八戸市十三日町7 9階)

▼定員:10名(要事前申込)
▼参加費:無料

▼参加申込:下記URLリンク先よりお申込みください。
 http://goo.gl/PSFMXa

▼主催:青森県
▼後援:八戸学院大学
▼企画運営:株式会社サン・コンピュータ
*本セミナーは、青森県「ITビジネスアイデア開発支援事業」により開催いたします。

▼プログラム
 13:00-13:45  ≪インプット≫地域のサッカー事情を聴く
 13:50-15:40  課題出しワークショップ
 15:55-16:30  ≪インプット≫ IT事例紹介
 16:30-16:50  フリーディスカッション
 16:50-17:00  次回イベント案内

▼IT事例紹介講師プロフィール
 砂金よしひろ氏(株式会社プレイズファースト代表取締役)
 宮城県出身のITエンジニア。東日本大震災以降、自分の特技であるプログラミングを活かして、「身近な課題を見つけ出し解決する小さなヒーローを増やす」というミッションを掲げ、若年層向けのIT教育に尽力。センサーやハードウェアと連携したアプリケーションの開発なども手掛け、ハッカソンやコンテストなどにも積極的に参加し、地域でのIT活用にも意欲的に取り組んでいる。
 

▼お問い合わせ先:株式会社サン・コンピュータ(担当:山田・中里)
 Tel:0178-21-1100
 E-mail:itidea(at)sancom.co.jp
(メール送信の際は、(at)を@に変えてお送りください)



▼ PDF版のチラシは下記URLよりご覧ください。

 
    https://docs.google.com/file/d/0B5tq3QkcxutcREZ4SHo3ZnM1WnM/edit