その第1段として、夏には農業×ITで、現場視察とアイデア出しのワークショップを2回に渡り、開催しました。舞台は青森県南部町。ITの活用で次世代に引き継げる農業を考えるための連続ワークショップです。
農業×IT創造ワークショップ@南部町 Vol.1
〜農家の現場から課題と夢を探る
第1回は、南部町の農家を見学。現場目線で課題を見据えつつ、ITの力で農業に役立つことを探ることを目指しました。
▼日時:2014年7月28日(月) 10:00-17:00
▼会場:南部町立中央公民館(南部町大字平字広場36)
▼定員:20名
▼参加費:無料
▼主催:青森県
▼企画運営:株式会社サン・コンピュータ/株式会社CCL
▼プログラム
10:00-12:00 見学ポイントの説明・論点の整理
12:00-13:00 昼食
13:00-16:00 農家見学
16:00-17:00 課題まとめ・アイデアワーク
この回では、農家さんの農場や施設を見学をしました。午後からの訪問に先立ち、どのような視点を持つべきか?何を知りに行くのか?を整理するためのワークを、午前中に行っています。
農業の分野での課題を抽出し、ITで解決できそうなポイントを想像しながら、IT事業者と農家さんで意見を交換しました。
儲けを上げていく仕組み、技術の共有・伝承、既存のITサービスに対するイメージなどから、課題のありかを探り、知りたいポイントを絞っていきました。
午前中のワークでの意見交換の様子
午後からは現場視察。南部町の農家さん2軒のご協力をいただき、それぞれ農場や施設を見学させていただきました。
緑が生い茂る細道を車で進む
見学にあたり長靴もしっかり装備
菊のハウス栽培。育てるための注意点を伺いました
養鶏の施設。設備やセンサーなどの機器についても伺いました
果樹栽培。給水の仕組みや育てる際のポイントなど
見学ののち、再び中央公民館に戻り、各自が見学で知ったことの書き出しと、現時点での農業向けITサービスのアイデアを書き出しを、それぞれ行って、この日のワークは終了しました。
この段階でのアイデアを、1枚のスケッチにまとめました
農業×IT創造ワークショップ@南部町 Vol.2
〜農業×ITの実用最小限のサービスとは?
第2回は、農家向けのITサービスを企画立案とブラッシュアップを実施。南部町の農家さんへプレゼンを行いました。
▼日時:2014年8月18日(月) 10:00-17:00
▼会場:南部町立中央公民館(南部町大字平字広場36)
▼定員:20名
▼参加費:無料
▼主催:青森県
▼企画運営:株式会社サン・コンピュータ/株式会社CCL
▼プログラム
10:00-10:10 開会・ごあいさつ・趣旨説明
10:10-11:30 前回振り返り
11:30-12:30 昼休憩
12:30-16:00 ワークショップ(ITサービスの企画作成)
16:00-17:00 発表会
2回目は、農家向けのITサービスを考え、ブラッシュアップする場としました。午前中には、前回の振り返りを実施。整理された内容から、ITでアプローチするテーマを、以下の5つで選び出しました。
1. 作業記録のIT化
2. 販売支援・管理
3. 生産技術の共有・伝承
4. 気象・センサー情報の収集
5. 事務系作業の効率化
前回のインプットからアイデア出しへ
このワークでは、サービスの機能だけではなく、実際にどのような人たちにそのサービスが出せる価値や、対価をどのように設計すべきかなど、これまでのワークから出された課題に、どのように応えるサービスなのか、その全体像を描き出すことを目指しました。
ワークシートを活用しながら密度の濃い議論が続きます
短い時間で多くの観点からサービス案を絞り込んでいくので、参加者のみなさんの脳も、いつも以上に全力フル回転です。
終盤では、地元農家さん3名の方々にお集まりをいただき、成果発表会を開催。5チームのアイデアを聞いていただき、講評をもらいました。
発表会の様子
3名の農家さんへチームのアイデアをプレゼン中
今回の連続ワークショップ。農業×ITの分野では、この事業でトライした最初の一歩でした。
開催にあたり、県、南部町役場、そして何より、地元農家さんに多大なご協力をいただきました。また、県内のIT事業者の方々にも多くご関心をお寄せいただき、多数の方にご参加をいただきました。ありがとうございました。
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