2015年3月18日水曜日

【開催レポート】Game Jam in Aomori


Unity講座に続き3月16日『Game Jam in Aomori』を開催致しました。


<開催概要>

Unityを使いゲーム開発にトライ!青森から楽しいコンテンツを発信しよう。
GlobalGamejamでは2009年の初開催以降年々規模を大きくしており、昨年度は、世界72ヵ国の国と地域で、488のハッカソン会場が設置され、23,198人が参加し、4,290の作品が制作されています。
スマホアプリの可能性を無限に秘めるゲーム業界におけるプログラミングの技術、ゲームデザイン、チームマネジメント等…実際のゲーム開発に必要な実践的なスキルを学びながら、ハッカソン形式でゲームアプリ作成を体験していただきます。

▼日時:2015316() 9:00-1830

▼会場:青森大学 5号館6階第5会議室(青森県青森市幸畑2丁目31)

▼講師
【ファシリテーター】
佐藤 充 氏
1979年福島県生まれ。大学卒業後ベンチャー企業へ就職し、ゲームの企画・開発やWebサイト制作をするかたわら、カメラやマイクを使ったインタラクティブ映像作品の制作を行う。その後システム開発、TV-CM制作、イベント映像制作などを経験。福島へ戻り、自営業を経て株式会社マユックス 取締役社長。千歳科学技術大学や国際アート&デザイン専門学校にて映像やゲームの講師。国際ゲーム開発者協会東北 代表。

【チームリーダー役】
菅家 利勝 氏
1996年に株式会社コンパイル入社。既にヒットしていたパズルゲーム「ぷよぷよ」シリーズに、企画・ディレクターとして参加する。現在はフリーのゲーム開発者として、企画だけでなくUnityやFlashでのプログラミング開発も行う。国際ゲーム開発者協会東北副代表。
瀬川 雅智 氏
溝井 光司 氏
Fesなどのハッカソンに参加。ゲーム開発フローの説明、Unity操作説明等を担当。


▼主催:青森県

▼企画運営:株式会社サン・コンピュータ

▼協力:国際ゲーム開発者協会東北(IGDA東北)


▼プログラム概要 09001800
09:00-09:15 開会あいさつ 
09:15-09:45 ブレインストーミングによる「ゲームテーマ」抽出
09:45-17:00 ゲーム作成
【開発フロー概要】
    リソースの作成
    アニメーションの作成
    ステージの作成
    タイトルなどのGUIの作成
    敵キャラクターの導入
    ギミックの作成
    BGMSEの作成、導入
17:00-17:40 成果発表プレゼン
17:40-18:00 コメント・総評



<開会あいさつ> 9:00~9:15

佐藤氏によるGameJamのスタート。
『ゲーム開発フローを体験をし、実際にゲーム作成を体験して貰います!』
各チームにはリーダー役としてハッカソンに慣れた3人もご参加下さいます。
溝井さん(チームA)、瀬川さん(チームB)、菅家さん(チームC)



<ブレインストーミング> 915~9:45


『テーマ:地元を愛するアクションゲーム』

青森の良さ、特産品、などを使いゲームに仕立てる為にそれぞれが思うアイデアをチームごとに話し合い検討して行きます。




チームA:
ホワイトボードを使い関連するワードをどんどん書き込んでいきます。












チームB:
ポストイットに特産品を書いて張り出します














チームC:
ラフ画です。どんなゲームになるのでしょうか?









<ゲーム開発開始> 9:45~17:00


あらかじめゴールを設定しない為に、各チームのゲームテーマは発表はしません。
方向性を決めたら、開発の開始です。
チームごとに作業分担域を決め作成に取り組みます。
作業中に浮かんだ面白いアイデアもゲームへ反映させながら、構想を稼働させるためにコンパクトに集積し、ゴールがより楽しいゲームとなるようにリーダー役が調整をします。
・Unityの操作説明
・AssetStoreの導入方法
・ゲーム開発フロー
リーダー役にすぐに質問出来る環境なので、初めてUnityをさわる参加者の方でもハッカソンを楽しんでいます。





ゲーム構成の決定段階でしょうか。
皆さん真剣に議論中です。









                  (右奥:溝井さん)







こちらのチームBでは3Ⅾモデリングが得意な根本さんが早速リンゴモチーフのモデリングを開始しました。









(↑根本さん)           (右:瀬川さん)






チームCでもUnityの基本操作を教えて貰い
手を動かしはじめました。









(↑菅家さん背中ショット)






お腹ぷっくりのキャラクターを作成中です。











じゃんけんで決定した順番は ACBとなりました。
完成度を上げるためにラストスパートをかけます。



<成果発表プレゼン> 17:00~17:40



                                                                         
チームA : タイトル【晴天の霹靂】
       『地元の特産品を食べて成長していくアクションゲーム』
◇ゲーム概要
・マグロは前後左右に動く、アイテムを一定数とるとイカの攻撃が出る。
TPS視点で進めていき、青森の地元特産品を食べて強化成長してする(健康になる)
コメ俵(晴天の霹靂)、リンゴ、ニンニクを取って進むゲーム。
アイテムにより攻撃倍率や攻撃範囲が上がる。
・ジャンクフード(ポテト、ピザ)に当たるとポイントマイナス。取りすぎると爆発(ゲームオーバー)
・ボスもいるよ!今回は少しだけ出ました。
・裏の目的として短命県返上!を掲げている。





                       
<チームAにご参加の皆さんのご感想>
・初めてさわるUnityを理解するのが大変だったが、みんながいたから何とか出来て良かった。
・みんなで協力すると相談できるし、わからないところは聞けるからとても楽しかった。
・ほとんど触ったことがないがメンバーのサポートもあり大変楽しかった。
また参加したい。

溝江氏:Unityをあまり触ったことがないと思いますが、教えたらすぐに理解してくれてとても助かりました。一人一人のパート部分も思ったよりスムーズに進んでいたので今後もイベント等での皆さんの御活躍に期待しています。

質疑応答として菅家さんのコメント : イカのアタリ判定の範囲は広すぎないか?



チームB :タイトル【Call of Nogyou:Modan Applefare】
      AssetStore:ユニティちゃん、背景・落ち葉が風で舞う

なぜこのようなゲームが出来てしまったかというと…
りんごが好きという気持ちが具現化してしまったのです!
◇ゲームの目的
・りんごを集める
・たくさん集める
・ひたすら集める
・必死に集める
・無心に集める
・とりあえず赤いのを集める
◇ゲームルール
・木から落ちてくるりんご等を拾っていく
・30秒以内に出来るだけたくさん拾いましょう
◇操作方法
左右の矢印キー…以上です!
◇最後に
心をこめて作りました。みなさん楽しんでください。


<チームBにご参加の皆さんのご感想>
・木やりんご、にんにくのモデリングを担当しました。
・Unityの構造を把握するのは大変でしたが、何とか出来ました。
・Unityは余り触ったことがないが、実際キャラクターが動くのが楽しかった。

瀬川氏:3人に作業を分担してもらいマージする作業をしました。皆さん優秀な方でサクサク作れちゃいました。ありがとう御座いました。

質疑応答として 溝井さん:横から飛んでくる葉っぱが雰囲気があり良かった。


チームC :タイトル【イギリストースト配布ゲーム】

◇ゲーム概要
自機が青森で有名なイギリストーストでそのイギリストーストを操作してお腹を空かしている人たちに糖分を与えることで満腹になってもらうという内容のゲーム。
お腹を空かせて飛んでくる人にイギリストーストが当たるとスコアが加算されます。





<チームCにご参加の皆さんのご感想>
・深くはつくりこめずシンプルなゲームになってしまったが、ゲームとして成立して良かった。
・興味があったUnityを基礎的なところから学べて良かった。

質疑応答として  瀬川さん:おなかが空いている感じが出ていなかったかも。
           佐藤さん:横スクロールではなく、縦スクロールの方が良かったかも


<まとめ>
佐藤氏:ゲームのコアな部分を触っただけで、すぐに開発に入った時リード役がコンパクトにしたのもそうだが、成果物としてゲームが完成して出てくるということは、それだけご参加の皆さんの実力がついていると云う事だと思います。
今回だけで終わるのではなく、次のイベントにぜひ繋げてみて下さい。




最後はお互いのチームの作品を触ってみてリーダー役に質問したり、ブラッシュアップが出来そうな意見交換をしてみます。
◇他のチームの作品を見てどんな風に感じたか
・アイテムの作りこみ(イギリストースト)ディテールに着目、細部まできれいに表現できていることがすごいと思った(チームCへ)
・健康に!と云うアイデアが面白い。イカが際限なく大きくなるのが面白い。(チームAへ)
・3Dのモデリングがインパクトがあった。プレゼンが上手かった。(チームBへ)


最後に菅家さん佐藤さんがどういう経緯でゲームの業界へ入り御活躍しているのかを伺います。

菅家さん:ゲームのは趣味が高じて作っていた。独学でベーシックを習得していた。
企画側なので、就職の時には、企画書をもって行った。

佐藤さん:プログラムは書いていたので、大学生の時はプログラミングのバイトをしていた。
大学の最後の方にメディア系に興味をもった。
リリースしてみる事はとても大事。

実績として云えるようになるから、とにかく作ってみる事は大事!


<イベントの感想として>
ハッカソン・アイデアワークは築き学ぶことが多くて楽しいものですが、今回のイベント終了後はご参加の皆さんからこういうイベントをもっとやってほしい!とのお声を複数頂きました。
大変満足度の高いイベント内容であったと思います。

準備段階でリーダー役のご提案をして下さり、全体のバランスを見ながらテンポよく進行して下さった佐藤さん。Unityの基礎的な部分、構造的な部分からしっかりと解りやすくメンバーに教えて下さった菅家さん。AssetStoreの楽しさ便利さをご紹介下さった瀬川さん。チームマネージメントとUnityの操作方法を細かくフォローして下さった溝井さん。
皆さんのおかげ様です。本当にありがとうございました。
そして、ご参加して下さった皆さんもありがとうございました!皆さんの情熱が伝わるとても良いイベントでした。やはり皆で作ると楽しいですね。また、機会が御座いましたら是非ご参加下さい。




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