2015年2月24日火曜日

【開催レポート】ものづくり×ITセミナー「次代を拓くIoTの世界」

青森県内、特に三八地域でのものづくり企業とIT関連企業の連携促進を目的に、両分野の融合の事例として、IoT(Internet of Things/モノのインターネット)を題材とした『ものづくり×セミナー』を開催致しました。

同領域で活躍する第一人者の講師陣が八戸に結集!オープンソースのソフトウェアとハードウェアを融合した、次世代のものづくりについて熱く語って下さいました。


◆日時:2015年 2月 20日(金)13:00~17:00

◆会場:会場:グランドサンピア八戸 会議室「寿」

◆参加者:17名

◆参加費:無料

◆主催:青森県 / 共催:あおもりIoT研究会

◆企画運営:株式会社サン・コンピュータ


講演1:Project Araとものづくりの未来 ~新しい生産のスタイルと地方の可能性を考える~
講師:丸山不二夫 氏(日本Androidの会 名誉会長)

トップバッターは、日本Androidの会 名誉会長である丸山不二夫先生。
Googleによって開発された、モジュールパーツ組み立て式のAndroidスマートフォンであるProject Ara(プロジェクト アラ)を中心に、未来のものづくりと地方の可能性についてご講演いただきました。



◆Project Ara -- 60億人のためのスマートフォンを作ろう!

これから10年で、世界の携帯電話はスマホに置き換わる。それは世界のほぼすべての人がインターネットにつながるという意味を持っています。それが、Next Billions。これは世界史的な大きな転換点なのだそうです。

価格面で優位性を持つAndroidは、スマホの普及に貢献していると同時に、インターネット拡大の推進役と、新しいWeb技術の最大のプラットフォームという二つの役割を担っています。そんなAndroidの普及を進めるためにも、価格を安くする必要がある。出来るだけ安いスマートフォンを、出来るだけたくさんの人に普及するという目標を持ったプロジェクト、それが、Project Araなのです。

Project Ara の第一の特徴は、Androidスマートフォンをモジュール化して、それぞれのパーツを組み立てるとスマートフォンが出来るというもの。現在のスマホごと買い換えるという方式に比べて、必要な部品だけを変えることが可能なエコなシステム。
そして第二の特徴としては、モジュールを作るための道具をオープンソースという形で無償で提供しようというところ。Araモジュールの設計・開発・テスト・製造(3Dプリンターのデータ作成)まで、全てこなす万能ツールが、オープンソースで無償提供される。これはものづくりの世界に大きなインパクトを与えるものです。

誰もが簡単にスマートフォンを作ることが出来る。そんな未来が、もうそこまで来ています。



◆これからのものづくりの未来と地方の可能性

ドイツ、アメリカ、中国等、世界各国は急速な勢いで製造業に回帰しています。国家レベルの取り組みのみならず、メイカーズムーブメントといわれるデジタル製造の草の根運動が大きな広がりを見せている。そして3Dプリンターのオープンソース化で、誰もがものづくり出来る時代に。

クラウドと3Dプリンターを活用して、アイディアを世界中から集め、製造は地方に展開されたマイクロファクトリーで行う。その結果、地域に雇用が生まれ、資源の節約につながる。
ものづくりは、地域で!
そんなものづくりの未来のお話を聞かせていただきました。

◆Project Ara –- 新しいものづくりのエコシステムへの期待

未来のものづくりの中心にあるのが、IT技術とものづくりの結合。そしてオープンソースのソフトウェアとハードウェア。
これからは、個人がものを作る時代。新しい形での、地方でのものづくりの再生。
ITに詳しい若手と、ものづくりに詳しい中高年との交流と協力が新しいエネルギーを生む。

地方でのものづくりをテコ入れしよう。
コミュニティで、地域で、小さくてもいいから地方でものを作る。
自分たちでものを作ろうという人たちを増やそう。

新しいものづくりの波が生まれている。
そういうビジョン、夢を持って進んでほしい。
いまが変化の時なのだから。

地方に在住する者にとって、とても元気の出るメッセージをいただきました。
丸山先生のお話から分かったのは、大きな工場で大量生産するという、これまでのものづくりが転換期を迎えているということ。これからは個人が、誰もがものづくり出来る時代に。それは同時に、地方でのものづくりに大きな可能性が秘められていることをひしひしと感じるご講演でした。


講演2:「ウェアラブルコンピューティングの最前線 + 青森県ウェアラブルプラン」
講師:塚本昌彦 氏(神戸大学大学院 工学研究科電気電子工学専攻 教授)

続いては、「ウェアラブルコンピューティングの伝道師」の異名を持つ、神戸大学大学院の塚本昌彦教授。ご自身も24時間ウェアラブルコンピュータを身に着けて生活していらっしゃると伺っておりました。もちろん、装着しております!ウェアラブル!!しかも、腕にも!!!



塚本先生には、ウェアラブルコンピューティングの最前線と、何とウェアラブルを使って青森で何が出来るかをご講演いただきました。

◆世界のウェアラブル事情

ウェアラブルが世界的に注目されるようになった火付け役は、何といってもGoogle Glass。ただカメラが内蔵されているため、個人情報、セキュリティ、プライバシーの問題が生じてなかなかビジネスとして進めるのが難しいのだそうです。
メガネ型のヘッドマウントディスプレイ以外に牽引役となっているのが、時計型。その他にもリストバンド型やリング(指輪)型、イヤホン型、チェストベルト型、服型デバイスというものも。そういったウェアラブルデバイスを用いて、ヘルスチェック目的にユーザの活動量のデータを収集して可視化するサービスは既にありますが、保守点検、遠隔操作、作業記録・・・等、デスクワーク以外でも、すべての人が業務支援にコンピュータを使うようになる時代に。自治体でも、ウェアラブルを使って行政サービスや町おこし、一次産業支援などを行うようになるだろうとウェアラブルの未来について語って下さいました。

◆青森で何ができるか?

そして、ここからがスゴイ。何と塚本先生は、青森に関する書籍を多数購入して予習し、「青森ウェアラブルプラン」を発表して下さいました!いやはや、青森への愛を感じます。青森県民を代表して、厚く御礼申し上げます!

塚本先生曰く、全国ランキングを調べると、青森県は不健康な指標でナンバーワンが多い!平均寿命も最下位。青森県民は、雪と車生活と美味いものが原因で屋内にこもりがち、喫煙や塩分、運動不足が原因で不健康な生活を送っていると鋭い考察をされていました。

これからは青森でウェアラブル!雪が降っていてもウェアラブルを付けて外に出て、日本一不健康な青森県民の健康を取り戻せ!

◆青森ウェアラブルプラン!

スペース上、全部ご紹介できないのが誠に残念です。私の独断と偏見で一部ご紹介させていただきます。



▼青森県民はウェアラブルで生活改善を!
生体センシングで運動量、血糖値、血圧を測定して見える化。食べ過ぎ、飲みすぎ、塩分の管理。禁煙、運動支援。ウェアラブルを使って皆で健康管理!

▼Eスポーツ!
従来スポーツやこれまでにない新しいスポーツで、Eスポーツ先進県を目指す!皆で健康になろう!総合型地域スポーツクラブでEスポーツを推進する。青森でフルマラソンはなかなか行われていないので、ウェアラブルデバイスをフルマラソンに導入する。

▼津軽vs南部でAR戦争 (注:AR=現実環境にコンピュータで情報を付加提示する技術)
相撲にARを導入。ウェアラブルを付けて相撲を見ると色んなもの(ぶつかった時の火花とか)が見えるとか。津軽vs南部でAR戦争したら面白いのではないか。

▼ねぶた・ねぷたを電飾服で
八戸三社大祭でも、えんぶりでも!皆で光を取り入れた電飾ダンスを踊る。

▼ウルトラマンファッション
ウルトラマンのデザインを手がけた人物は青森県出身(私知りませんでした・・・)。ウルトラマンファッションでウルトラマラソンを。

▼ウェアラブルファッション甲子園
弘前のファッション甲子園をウェアラブルで。りんごウォッチ、りんごグラス。

▼その他、有用なツールを県外輸出
「だじゃれ好き」⇒だじゃれつぶやき支援ツール
「テレビに青森弁にテロップが入る」⇒音声認識、テロップ入れツール
家計簿を考案(羽仁もと子)⇒ウェアラブル家計簿
「じょっぱり」センサー⇒どれだけ頭を下げないか?

まだまだ発展途中のウェアラブル市場、このような型にはまらない柔軟なアイディアがとっても大切なんだ~!と実感致しました。だからこそ、ウェアラブルというものは早いもの勝ち。いち早く真剣にやったところが目立って、そこからビジネスが立ち上がっていくのだとか。

青森県ウェアラブルプランに拍手!塚本先生、ありがとうございました。


講演3:「東北発ITベンチャー、ものづくりへの挑戦」
講師:佐々木陽 氏(株式会社GClue 代表取締役)

最後のご講演は、ソフトとハードの融合で新たなものづくりにチャレンジしている、株式会社GClueの佐々木陽氏。佐々木氏には、オープンソース・ハードウェアの世界的な潮流とご自身の取り組みについてご講演いただきました。



◆オープンソース・ハードウェアというジャンル

オープンソースは、もともとLinuxに代表されるソフトウェアの世界でのムーブメントでした。
ソフトウェアの設計図にあたるソースコードを、インターネットなどを通じて無償で公開し、誰でもそのソフトウェアの改良、再配布が行えるようにする。同じようなことが、ハードウェアの世界では2000年くらいから起きているのだそうです。

◆世界的な流れ

原点となるのは、2001年にMITの教授が「あらゆるもの」を作るために立ち上げた、工作機械(3Dプリンタやカッティングマシンなど)を備えたFab Lab。この活動がどんどんFab Labとして世の中に大きな影響を与えていきました。2002年に電子部品モジュールを作り始めたSpark Fun Electonics社、2007年にイタリア人が中心となって開発されたArduno(アルデューノ)というオープンソースな試作品製作のプラットフォーム、2008年にイギリスの大学教授が作ったオープンソースハードの3Dプリンター、2012年にイギリスで生まれたラズベリーパイ・・・等々。
最近では、2014年にMetaMorphという新しい開発支援ツールにより、ハードウェアの開発スピードを現在の30%まで効率化するという目標も作られているのだそう。

いずれの取り組みも、シリコンバレーではない地域(しかも田舎)で起きている、小さな集まりから始まって広まっていったのが大きな特徴。これにはオープンソース・ハードウェアという文化的背景が大きく関わっているのですね。

◆オープンソース・ハードウェアとは

『設計図が公開されたハードウェアであり、その設計図やそれに基づくハードウェアを誰もが学び、改変し、領布し、製造し、そして販売できる。』

オープンソース・ハードウェアの特徴としては、特許という概念がない、作ったものはすべて公開する。会社というよりはコミュニティというものが重要になってくる。Ardunoという基板で、ホームセンターで買える材料を使う。
工場の機械そのものを作る、自分の作りたいものをすぐ作る、そして少量多品種。これらがこれからのものづくりのキーワードなのだそうです。

◆僕たちの取り組み

「まずやりたいことは、工場を作りたい。まず自分たちで作れるようにならないといけないと、会津若松で蔵を借りた。少量多品種スタイルに合った工場そのものを作りたい。蔵の中でやっているのは、ハードウェアの地産地消。蔵の中で使うすべての材料を自分で作る。自分で作れることに気づくことで、新しい可能性を見出すことを目指している。」

更なる可能性として佐々木氏が目指しているのは、地域リソースの最大化。地元でものづくりをやっている知見や感覚、センスと、自分たちがやっている新しい工場のスタイルを上手く融合できないかと、会津漆器を作っている人たちや大学ベンチャーと連携しているのだとか。
もう一つのチャレンジは、60歳以上のものづくりプロフェッショナルに講師として蔵に来ていただきワークショップを開催するというもの。海外移転のために閉鎖された工場で働いていたプロフェッショナルの知見をも活かそうという試みです。こういった取り組みは、青森でも大きなヒントになりそうですね。



素人の発想としては、大量生産の方が、特許を取った方が儲かるのでは?と考えてしまうのですが・・・。オープンにすることで特許製品より安価な価格で供給可能になる、Webやソーシャルの普及により、オンデマンドによる少量多品種のビジネスモデルが可能になった、マニアックになればなるほど世界中から注文が来る、等々。

ものづくりのあり方のみならず、ビジネスモデルそのものが変革している。そして、このような東北発IT×ものづくりベンチャーの取り組みを、青森でも根付かせたいと思いました。


パネルディスカッション
パネリスト:丸山不二夫 氏、塚本昌彦 氏、佐々木陽 氏
モデレーター:木暮祐一 氏(青森公立大学 経営経済学部 准教授)

ここからは、青森公立大学の木暮祐一先生が司会となって、ご講演いただいた先生方とパネルディスカッションです。



木暮:本日は、丸山先生からProject Ara、塚本先生からウェアラブル、佐々木さんから3Dプリンターのお話がありましたが、キーワードはIoTでしたよね?ものづくり×IoTで重要なのは、デバイスがインターネットを介して情報がやり取りされる。で、ビジネスにつなげるにはその先のアイディアが問題なのかなと思うのですが。通信を使って情報を収集して、その先に何があるのかをプランニングできれば面白いことができるんじゃないか。

丸山先生からお話があったProject Araは、スマートフォンをモジュール化して、パーツ化して組み立てられるようにするプロジェクトでしたが、その可能性について聞かせて頂きたい。青森では、製品というよりは部品を作るメーカーも多いので。

丸山:スマートフォンの世界で何が起きているのかというと、1つのチップの上にシステム全部の部品を載せるワンチップ化が進んでいる。ただこれだと、1~2年で進化する部品もあればまだ使える部品もあるという矛盾が生じる。携帯全体ではなくモジュールだけ買い換えれるようにするのがAraの方向性。部品との関係でいうと、日本はスマートフォンの競争には勝てなかったが部品の半分以上は供給している。部品をモジュールで作れれば、付加価値を付けて高く売ることも出来る。携帯産業に進出するのはとても難しいが、付加価値の高い部品に特化した市場を生むこともできる。それがAraの1つの可能性。

木暮:パーツパーツに色々な機能を持たせて組み合わせる、必要な部品だけ差替えられる、そういうことが可能になるんですね。

丸山:携帯モジュールを皆で作ろう、というのがAraの大きなスローガン。プロジェクトのムーブメントの一因として皆で参加しよう、というのがメッセージ。ものづくりに特化した、今までにはない流れだと思う。

木暮:モジュールを作る上で、数が出ないと単価が下がりませんよね。製造コストを下げる上でどんな工夫が必要ですか?

佐々木:工場に頼むと、コストが結構かかる。大量に作らないと。作る機械が高いので。このモデル自体を変えないと、Araは単価が高くなってしまう。そもそものアプローチを変えようとしているのがAraの方向性だと思う。ストアからオンデマンドで消費者に届けるまでのロジスティックを全部Web上でGoogleが完結しようとしているのではないか。従来のビジネスモデルでは必然的に高くなるものを安くしよう、というのがAraの大きなチャレンジ要素だと思っている。

木暮:ウェアラブルも数が出ないと浸透しませんよね。

塚本:今までウェアラブルにはハードルが沢山あって。大きさとか重さとか、中のコンテンツ、アプリケーションとか。そのような中出てきたGoogle Glassも上手くいかなかったり。これからもチャレンジは続く。ビジネスが立ち上がるまではコストもかかるので。立ち上がりのきっかけがあれば一気に普及すると思うが。進化したスマホの部品も使えるので、10年前に比べればはるかにウェアラブルデバイスは大量生産しなくても低価格を実現できるようにはなっている。Araの部品を活用してウェアラブル展開という可能性もあるのではないか。



木暮:コストを下げるという意味では、ニューロスカイという会社の、頭につけて脳波を測るセンサーが付いている製品がここにあります。もともとゲーム用に作られたものだが、それでは売れないのでα波やβ波でリラックス状態か緊張状態かを測定して耳を動かしちゃおうとなった。耳を付けたおかげで大ヒットして、値段は8,000円くらい。Google Glassの10万円と比べるとこれはすごい。値段を下げたいい事例なんじゃないかと。

ウェアラブルはIoTとのつながりが大きいですよね。情報を得る部分と、ネットに情報を送る部分でIoTと絡めてどんなことが期待できそうですか?

塚本:生体情報を取って活動量などをネットに上げるというのは既に行われていますから、ウェアラブルもIoTの一種とみなすことも出来ますし、ウェアラブル以外のIoTと連携することで、今まで気づかなかったことが分かるという使い方もあるんじゃないか。

木暮:例えばiPhoneはヘルスケアというアプリをiOS8から入れた。腕時計型のデバイスから情報も取れますし、Wifiの体重管理アプリのデータを全部ここに集めることも出来る。SleepサイクルというiPhoneアプリは、眠りの浅い深いを判別して、目覚ましを設定すれば直前の最も眠りの浅いところで起こしてくれる目覚まし時計アプリにもなっているし、睡眠の深さも全部記録してグラフ化できる。こういったプラットフォームに合わせてセンサーを作れば、世界にモジュールを販売することも可能。Araはハードのプラットフォームですし、これはソフトとハード両方連携できるプラットフォームだと思う。そういう意味でアメリカ企業はプラットフォーム化するのが上手い。

塚本:そういうところは、日本は弱い。プラットフォームを握られるから、なかなかビジネスの一番の美味しいところが握れない。OSとかプラットフォームとか。

木暮:あと日本は、非常に法律が厳格な国で、なかなか実験しづらい。法規制をどうクリアするか、特区制度を使えないか?何か良い方法はないだろうか。
例えばヘルスケアや医療に関しては、薬事法がありますよね。昨年から改正されましたが。これまではソフトウェアだけの単体の医療器は認められなかったが、スマートフォンアプリだけの医療器も認可されれば合法的に使えるようになるのでは。ずいぶん世の中は変わりつつある。2020年は非常に良いきっかけの年なので、IT業界のみならずものづくりでもいいタイミングになってくるのではないかと思う。

丸山:1月にAraの開発者の会議があったが、モジュールで一番質問が多かったのは、医療用のモジュール。日本では薬事法の問題があるが、後進国向けに非常に安い医療器械を開発して売り込み、先進国では富裕層の個人向けにプライベートの医療器として2重の商売をやっていたり。

佐々木:以前、医療機器の開発をやっていた時期があったが、アメリカでも同じように法律で頓挫する。医療系は技術の話と政治の話が明確に分かれていて、生体情報は色々な方法で簡単にどんどん取れるようになっているが、治療で使うとなると薬事法のアプローチが必要になってくる。医療器をオープンソース・ハードウェアで作ることは技術的に十分可能でも、医療行為となると大きな障壁がある。なので薬事法適用外のヘルスキット向けの医療器を作るとか、そういう方法もある。



木暮:日本はヘルスキットが知られていないが、アメリカではヘルスキットに蓄積されたデータを活用して健康維持に使っている。日本ではヘルスキットを治療目的で使えないが。あくまで参考程度。いまメガネ型のウェアラブルを付けましたが、ウェアラブルは体に付けるものなので、ブレイクのきっかけはやはり、生体情報なのかなと思いますが。そういう意味で日本は壁が大きいのかなと。これは脳が活性化するヘッドセッド。電流が流れるらしいですが。アメリカではこんなものも発売されている。最初は冗談のようでも、何かのきっかけでビジネスとしてブレイクすることがある。トライアルは重要。

日本でIoTを活用した新たなビジネスを生むには、法律の規制や製造コストの問題など、様々な障壁がありますが、これを打開して商品としてブレイクさせるために必要なのは、斬新なアイディアや継続的なトライアルなのですね。

セミナーの最後は、様々なデバイス製品を体験しながら、講師陣と交流タイムです。



本日はIT×ものづくりの未来や地方での可能性について、第一線でご活躍されている先生方から貴重なお話を聞かせていただきました。遠路はるばる八戸にお集まりいただいた先生方に感謝です。

青森を、IT×ものづくりで盛り上げていきましょう!

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